小説エディタ NoveLand 2024年8月〜12月の活動報告
お久しぶりです!
だいぶ寒くなってきましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
NoveLandは8月末にベータ版のオープンから一年が経ち、少しずつユーザーも増え始め目標に向けて1つ1つ前進している最中です。
この記事では前回の活動報告から半年弱の間、どんなアップデートがあったのか、それと今後どんな機能を追加予定なのかを紹介していこうと思います。
振り返り
8月から12月までのアップデートの回数は 58回でした。
それぞれの細かい内容については以下のリリースノートで確認できます。
この記事ではそれらの中でも目立った内容や出来事をピックアップします。
前回の活動報告も置いときますね。
プラットフォーム化宣言
一番大きかった出来事はやっぱりなんといっても、今月の上旬に投稿サイト化することを正式に公表したことです。
元々小説投稿サイト化自体は目指していてTwitterや割烹でちょこちょこ言っていたのですが、サービスとして公に発表したのはこれが初めてになります。
どんな方向性を目指しているのかは以下の記事で紹介しておりますので、まだ読んでいない方は読んでくださると嬉しいです。
(スキをしてくださるとハイパー嬉しいです!)
現在知り合いのUI/UXデザイナーの方に依頼してサイトに必要な要素を検討し、デザインを作り始めている段階になります。
2月3月あたりにデザインができてると良いな〜くらいの感覚でいるので、エディタの改善とかも並行してやるとなると4月5月くらいにオープンできるかなぁといって雰囲気です。
依頼しているデザイナーさんのうちのお一方がnoteをやられているので紹介させていただきます🙋
キャラクター/オブジェクトのカスタム設定項目の機能の強化
今回のアップデートで最も改善があったのは、カスタム設定項目の機能です。
NoveLandでは、キャラクターやオブジェクトごとに自由に設定項目を追加できます。これまでは文字列のみしか扱えませんでしたが、新たに「数値」や「選択肢」などの種類を追加しました。
キャラクターやオブジェクトの設定画面は、一覧性が大きな魅力です。ところが、アップデート前は項目が文字列だけだったため、数が増えてくるとグループでまとめたり、数値の大小順に並べ替えたりすることができず、見づらくなっていました。
しかし、今回の改良により、列名をクリックすることで選択肢でのグルーピングやソートが可能になりました。これによって、増え続けるキャラクターやオブジェクトの設定を、より分かりやすく、効率的に管理できるようになったはずです。
バージョン管理機能
今年一番最後にリリースした機能はバージョン管理機能でした。
機能をフルで利用するためにはプレミアムプランへの加入が必要ですが、バックアップ自体は無料プランでも取られているので、覚えておいて損はないと思います。
スマホ対応 & 複数デバイス対応
プロット画面の矢印の操作を除くすべての画面を、スマートフォンから操作できるようになりました。まだ細かい操作感に関しては改善の余地がありますが、前回の割烹時点で僕が目標としていたスマホ対応のある程度の完成ラインには到達できたと思います。
また、僕もときどきスマホで執筆するのですが、スマホで変更を加えた後、PCに戻って放置してあった画面を再度操作すると、自動保存機能の影響でスマホ側の変更が消えてしまうことが度々ありました。
noteを使ったことがある方ならご存じかもしれませんが、noteでは複数デバイスで同時に作業しているとき、上書き前に「どちらの変更を反映させるか」選択できる機能があります。NoveLandでもこれを参考にして、他のデバイスでの変更を検知した際、その差分を表示した上で、どちらの変更を反映するか選べる機能を実装しました。
AI機能の整理
リリース当初からNoveLandには執筆の補助の範囲内で生成AIを利用した機能がありました。
今回の整理を行う前に存在していた機能は以下です。
段落を言い換える機能
文章の続きを生成する機能
選択した単語の類語を検索する機能
これらのうち、単語の類語を検索する機能についてはそこそこ使われていたようだったので残すことにし、他を改善することにしました。
段落を言い換える機能については言い換え可能な文字範囲が限定的なのと、修正内容が僕が用意したプリセットのみであり、非常に使い勝手が悪かったため↓のような形に改善しました。
誤字の修正や意味を変えないまま指示通りに文章のテイストを変えたりなど、幅広い使い方ができるようになっています✨
また、文章の続きを生成する機能については、ツールバーにあったこともあり登録したばかりのユーザーに使われることはあるものの、それっきりだったり生成された文章がそのまま採用されることはほぼなかったりしたため機能を廃止することにしました。
その他、AI生成ポイントという用語がクレジットに変わったりしています。
これはAIの生成以外の便利機能に対してもこのポイントを使うような予定ができたことが理由です。
これらの変更により、僕的には現状の機能そのものに対する不満はなくなりました。
ただ、機能の数が減ってしまってクレジットの使い道も減ってしまったため、新しい機能の追加も検討したいところです。
今の所考えているのはAI編集者的な機能として、現状の文章についてAIに対して壁打ちを行うことができる機能がいいんじゃないかなぁとうっすら考えてます。
技術的なお話
バンバン専門用語使うので興味ない方は飛ばしてください!
前回の活動報告で話した通り、バックエンドの開発言語を丸っとTypeScriptに書き換える作業を行いました。
そのため、8,9,10月あたりは内部的な修正リリース or バグ修正リリースが多かったです🥲
ただ、移行した所感としてはめっちゃいい感じです。
得られたメリットとしては、
フロントとバックエンドの一部の処理を共通化できるようになり、コードの多重管理をしなくてよくなった
頭の中で言語を切り替えるコストがなくなった
元々使っていた言語は型がなかったので、厳密ではないとはいえ型安全になった
気軽に依存ライブラリのバージョンアップができるようになった
フロントエンドで利用しているリッチエディタライブラリをバックエンドでも利用できるようになった
特に一番でかいのは一番最後の項目です。バックエンドでもエディタの内部状態を簡単にいじれるようになったので、開発できる機能の幅がとても広がりました。
バックエンドをNodeにすることは諸説ありますが、少なくともNoveLandでは良い選択肢だったと思っています。
少し時間がかかってしまいましたが、その分移行したメリットを享受してガンガン機能の追加を行っていこうと思います。
今後について
プラットフォーム化の宣言は行いましたが、今後もエディタの機能追加や改善は継続する予定です。
プラットフォームについては進展があり次第またnoteやTwitterでお知らせするので、今回はエディタにフォーカスして語っていきます。
相関図機能
おそらく年明け一番最初にリリースされる大きな機能は相関図機能です。
以下の2つの画像はテスト中のものなのですが、大体のイメージは以下に紹介する感じになりそうです。
こんな感じでグループごとにまとめることができます。
相関図にはキャラクターだけでなく、オブジェクトも載せることができるようにする予定です。
執筆画面で表示する場合は、オレンジ色の枠のように執筆中のエピソードに登場するキャラクター/オブジェクトがわかるようにする予定です。
これにより、全体の関係性のうち今どの部分を描写しているのかを執筆中に確認できるようになります。
プラットフォーム化したらしおり時点までの相関図を読者にも見れるようにしたらアツいですね🔥
一括インポート機能
他で書き上げた作品をNoveLandに移すとなった時に、現状だと全てのページを1つずつコピペするしかないので、一括インポート機能を実装する予定です。
プラットフォームの公開前にはリリースしておきたいなぁと思っています。
コミュニティサイト
オープンな場で質問を投稿したり、意見交換をできるような機能を現在実装しています。
小説家になろうさんの質問版やハーメルンさんの掲示板機能がイメージとしては近いです。
将来的には誰でもどんな内容でも掲示板を立てられるようにする予定ですが、最初は運営が追加予定の機能や構想中の機能について掲示板を立て、ユーザーが自由に意見できるようにするところから始めます。
検索機能
小説全体を検索できるようにする機能を実装する予定です。
ただ、今迷走中で機能が公開されるまで少し時間がかかるかもしれません。
小説を検索するときは単純に一致する文字で検索するってもあると思うのですが、最近AIが発展してきているので「〜〜〜のシーン」みたいにもう少しふわっとした検索ワードで目当てのシーンを見つけられるような検索機能を作ってもいいんじゃないかと迷っています。
以上が今回の活動報告でした!
次の一年間はNoveLandが大きく動きそうで今からすでに楽しみです☺️
皆さんも良いお年をお迎えください!