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🌟休むのがヘタな人へ🌟来年を考える『2時間』を作る~現役精神科医がお届けする『主体的な生き方』のススメ~

 前回、不調なときに休むことをテーマに記事を書きました。今回は『主体的な休みの取り方』を考えます。

 有給、取っていますか?取れたら取ろうと思っていたらいつの間にか最大の40日溜まっていた!いつの間にか消えていた!そんな人、実に多いと思います。
 有給は自分や家族の急な体調不良のときのためだけに使う。それでは主体的な生き方から遠ざかるばかりです。

 今年もそろそろ終わりが見えてきた今の時期。『そのうち時間ができたら』やりたいと思っているクローゼットの断捨離、本棚の整理。テレビやネットで見で『そのうち行きたいなぁ』と思っていたいい感じの温泉宿。それ、今年一つでも達成できましたか?

 『そのうち』ではなく来年、実現するための計画を今、立てましょう。

 家庭の状況や就業形態が違うことも踏まえてのお話です。ご自身に当てはめて、積極的な休み方を考えるきっかけになればと思います。

 休むのにも、主体性が必要です。主体的に休むために何が必要でしょうか。

 それはズバリ、『計画を立てる時間』なのです。年間計画は仕事や家事をしながら頭の中でとか、5分や10分のスキマ時間ではできません。机に座ってノートやカレンダーを前にして、じっくり考える必要があるのです。
 それはすなわち、立ち止まって自分の人生の見通しに思いを馳せる時間。過去を振り返る時間のではなく未来を思う時間です。そんな時間、持てていますか?

 『いつか時間が出来たらやりたい。行きたい』を実現することも主体的に生きることにつながります。

 早速、来年のための『計画時間』を取りましょう。どんなに少なくてもまずは2時間です。誰にも邪魔されず、考える時間を作る。2時間も取れない!という声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?
毎日、忙しい忙しいと言いながら、ムダにスマホを眺めている時間はありませんか?ぼーっとテレビを見ている時間はありませんか?そのスマホ時間・テレビ時間を削るだけでも、時間はすごく作れるはず。

 ここから具体的に、毎年この時期に私がやることを紹介します。

①     準備の準備。これは普段からなのですが、上に書いたような『そのうちやること』『行きたいところ』をリストアップしておく。頭の中で考えているだけではダメです。思ったときに手帳の最後のページとかに書いておく。できれば紙に手で字を書く。こうすることで脳へのインプットがよくなりアウトプットの準備ができます。実現が近づきます。とりあえず、やっていなかった人は、ほんの10分20分座って、思い出して書き出してみましょう。

②     ここから2時間の計画時間を開始します。ネットから来年のカレンダーをダウンロードして印刷します。12ヵ月分がA4用紙1枚に入っているものです。ひと目で一年全体が見えることがポイントです。書き直したりするので複数枚あるとよいでしょう。

③     そのカレンダーを前にして、どこで休みを取るか?を考えていきます。土日休みの方は、飛び石や3連休に着目してみましょう。有給を足すことで3連休、4連休を作れる個所にマーカーで〇をつけていきます。

④     いくつか連休が作れたら、何をするか・どこへ行くかをリストから移していきます。

⑤     予定した有給を数えて、年度末の残日数を確認します。不調のときのための有給が実はまだたくさん残っていることに気づくはずです。

 いかがでしょうか。そんなこと?って思う内容かもしれません。
 でも人にこの一年計画の話をすると100%の確率で驚かれます。
 
 年間計画は、じっくり座って自分の未来と向き合わないと立てられないのです。これは、多くのビジネス書とかにも書いてあること。何も特殊な話ではありません。

 とにかく『ここは休み!』と決めること。するとその目標に向かってスケジュールを組む意識が高まります。
 これは年に1回だけの話ではありません。3月とか6月にまた見直してください。

 『主体的に生きる』なんて一見壮大なテーマすぎて何をしたらいいかわからなそうですが、まずはこの『計画時間』から開始してみてください。今まで見えなかったものがきっと見えてきますよ✨

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