暴露します!財務省の嘘 〝日本経済が貧困国に転落した本当の理由〟(龍之介エッセイ集 Article 13)
日本はなぜ貧しくなったのか
日本は、かつて「技術大国」と呼ばれ、世界の経済地図に爪痕を刻んだ。ソニー、トヨタ、ホンダ、日立。どれも世界を驚かせるイノベーションを生み出し、国際社会に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を証明してみせた。しかし今、その輝きは消え、かつての技術大国は、「停滞する島国」というラベルを貼られている。この転落劇には、明確な原因がある。そして、その背後には、私たちが見て見ぬふりをしてきた「巨大な責任」が隠されている。
技術立国の魂を忘れた日本
技術はかつて、日本の誇りだった。だが、バブル崩壊後、日本の技術はどこかで方向を見失った。IT革命が世界を席巻している最中、私たちは相変わらず「精密なモノづくり」に執着し、ソフトウェアやインターネットといった未来の領域を見過ごした。
その間に、アメリカはシリコンバレーを生み、中国は大胆な投資で技術覇権を狙い始めた。一方、日本はどうだ?政府はイノベーションを語るだけで、リスクを取らない。企業は「前例がない」という理由で変化を拒む。教育は「安定した職業」を目指す若者を育てるだけだ。結果、日本は世界の競争から脱落し、安い労働力に頼るだけの「受注国」に成り下がってしまった。
財務省という国家の「首輪」
そして、ここで避けて通れないのが財務省の存在だ。この国を動かす見えない力。彼らは財政規律を守ることを唯一の使命とし、経済成長を犠牲にしてでも「帳簿を黒字にする」ことに執念を燃やしてきた。消費税を何度も上げ、国民の財布を締め上げ、経済を冷え込ませる。その一方で、公共投資は削り、未来を見据えた投資はすべて「無駄遣い」と断じる。これが、30年間続いたデフレの正体だ。
財務省は「国の借金」という言葉を使い、不安を煽り続けた。だが、その言葉の裏には、成長への投資を止め、国民生活を犠牲にしてまで守るべき「何か」が本当にあったのだろうか。むしろ、彼らの政策が生んだのは「日本はもう終わりだ」という諦念と、不安に怯える国民たちの姿ではないか。
消えた未来と日本の無力さ
日本が本当に貧しくなった理由。それは、リスクを取らない国民性でも、競争力を失った技術でもない。それは、未来を語らなくなった国の姿勢にある。技術は人間が生み出すものだ。そして人間は未来を信じるからこそ、新しいものを作る。
だが、この国の政治も官僚も、未来を語らない。彼らは財政赤字を語ることに熱心で、成長戦略はどこか曖昧だ。若者には挑戦する気力を奪い、生活に追われる大人たちは日々の安心を求めるだけで精一杯だ。
それでも日本は変われるか
では、この国に未来はあるのか?あるとしたら、それは「恐怖」ではなく「希望」を語ることだ。財務省の「黒字病」から脱却し、教育や技術投資に大胆に資金を注ぐこと。少子高齢化を言い訳にするのではなく、新しい社会モデルを作る覚悟を持つこと。そして何より、「失われた30年」を終わらせるために、もう一度挑戦を恐れない国になることだ。
日本は、かつて「奇跡」を起こした国だ。そのDNAはまだ眠っている。問題は、それを起こす覚悟が私たちにあるかどうか。そして、覚悟がなければ、この国はただ静かに衰退するだけだ。未来を信じるか、目を背けるか。その選択は、今、私たちに委ねられている。
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※高倉 龍之介(政治フリージャーナリスト・映像クリエイター)