見出し画像

「育休を取る」と決めた男性社員に向けてアドバイスを書いてみる

とっても久々のエントリーです。

先日、会社の若手(男性)から「今度育休を取ろうと思っています。育休を取得された身として、気を付けるべきこと、おすすめなど教えて下さい!」という連絡をもらいました。

育休を取りたい人には絶対取ってほしい!というのが僕のスタンスです。

また男性の育休で言うと、会社でも事例として取り上げていただいて、実際話したことの数倍カッコよく簡潔な感じで内容をまとめていただいています。
※嘘を書いてるわけじゃないですからね。
※育休前の仕事の整理についても話しています。

そんな経緯もあり、今回はせっかくの機会なので、育休の時に思ったことをまとめてみます。
※全然「まとめ」にならない可能性ありますがご了承ください。

このエントリーの概要

想定する読者像

①パートナーが出産をするので育休を取得する予定の方
②自分が出産するのでパートナーにどんなサポートをしてほしいか、具体的なイメージを持ちたい方

〈その他共通点〉

  • 一人目の子どもである

  • すでに会社と育休取得について話が進んでいる

  • 出産一時金ほかある程度制度については自分で調べている

これを読むと分かること

(特に出産しない側が)フェーズごとにどんな心構えを持っておくべきか?

※会社との交渉の仕方や、制度面はそんなに詳しく書かないのであしからず。

注意書き

  • このエントリーではこれ以降、出産する方をママ、しない方をパパと呼ぶことにします。

  • 詳しくこのベビー用品を買え、みたいなのはやりません。これはいろんな情報がそこらに転がってると思ってます。

絶対に欠かせない最も大事なこと

さて、ここから本題です。
いきなりですが最も大事なこと。
それは「母子ともに健康であること」をいかに実現するか。
これに限ります。

…いやいやいやそんなん当たり前やん、って話なんですが、よく聞いてください。

出産とともに変化すること:
①ママは身体に大ダメージを負います。それに伴って心が不安定になることもあります。
②新しい家族が増えます。Congrats!がやっぱりケアは大変です。
③家族・親戚とのコミュニケーションが一気に増えます。
④地域の人々とのコミュニケーションも一気に増えます。

このうち②③④に対してどこまで想像がついているかどうか。

赤ちゃんの存在って絶対正義なので、赤ちゃんが少しでも居心地が悪いような状態になると、③④の人々は黙ってはいません。なんなら怒られます。
ついつい赤ちゃんに目が行きがちになりますし、話題も含めて赤ちゃんがかっさらっていきます。(当然笑)

実感として思ったのは、赤ちゃんの健やかな育ちをサポートするのは当たり前のこととして、
大事なのは赤ちゃんとほとんどの時間を一緒に過ごす両親が、心も身体も健やかな状態であり、赤ちゃんに愛情を注ぎ続けられていること、です。

ただでさえ初めての子育てで、不安で分からないことばかり。
授乳がうまくいかない、なんで泣いているのか分からないなどの状況に心が疲れてしまうことも。

その中で③④の人々からの悪気はないけど両親として傷ついちゃう言葉とか、ママの弱っている身体を全然気遣えないパパの行動とか、そういったことを以下に減らせるか、が大事だと思います。

パパにアドバイスをすると、いかにママをケアするか、それができる環境を作るかがめっちゃ大事です。
これが僕が伝えたかったことの8割くらいの重みのメッセージです笑

以降、整理のために産前・産後に分けて色々アドバイス書いてみます。

産前

産前で伝えたいのは3つくらいかな…。

  1. いつ生まれるか分からんから早めに準備しとけ笑

  2. パパも一緒に理解を深めることが大事

  3. 会社との調整

1.いつ生まれるか分からんから早めに準備しとけ笑

のほほんとしてたら急に生まれることもあるので、早め早めの準備が大事です。
うちは予定日の3週間強前に生まれて大慌てになりました笑

幸いにも出産の1か月前(予定日の2か月前)には、ベビー用品のコンプリート率は9割超えていたと思うので、あたふたせずに済みました。

生まれる赤ちゃんが男か女か分からない。サイズが分からない。
など不確定要素は山ほどありますが、
うちの場合はママの心情として「出産後は子育てに集中したい。生まれてからあれがない、これを買わなきゃダメみたいにバタバタしたくない。」と予めキッパリ伝えられていたので、かなり早めにコンプリートに向けて動いていました。

ベビー用品はものに寄りますが、基本①もらう、②中古で買う(メルカリなど)、③新品を揃える(西松屋、赤ちゃん本舗)の順で調達するのが良いです。お金かかるので。
とにかくもらえるものはもらいましょう!

豆知識

あとはいつ生まれても良いように、出産時の入院寝泊りセットは作っておくこと。
うちは全然準備できておらず、歯ブラシを忘れてしまったので、奥さんの陣痛が収まっているタイミングでコンビニに走る、みたいなシーンもありました。笑

2.パパも一緒に理解を深めることが大事

自治体や病院で出産や子育てに関する講座ってやってるんですが、強制ではないので、人によっては全く知識を得ないまま親になる場合もあります。

昔は身の回りの親族がそれを補ってくれていたんですが、都市部ではそういったサポートを得られないこともありますよね。

うちの場合は、病院の提供する講座にいくつか参加をしたんですが、出産に関して一番良かったのはMindful Birthingという有料の研修でした。

出産と聞くと「痛み」「大変」みたいなイメージが前に出てくると思います。それって単純に怖いですよね。
でも他方で出産には、「喜び」とか「愛情を感じる瞬間」もあるわけで、出産の捉え方を見直したいなと思っていました。

この研修には夫婦で参加しました。
他のカップル(主にアメリカの方でした)と毎回語り合いながら、出産に対する考え方、心の落ち着け方、痛みとの向き合い方、パパ→ママのサポートの仕方などを時間をかけて学んでいくものでした。

※僕が受けたものは英語プログラムでしたが、日本語版もあるようです。

3.会社との調整

ここはあまり書くことがありません。
理由はシンプルで、上司に恵まれていたからです。

妊娠のことを伝えると、開口一番に「じゃあ育休とってサポートしなきゃね!」と言ってくれた上司に本当に感謝しています。

職種や立場によってここは異なると思いますが、自分の場合はマーケティング課の1プレイヤー社員という立場で、短期の施策~中期(3-4か月くらい)の施策を持っていました。

出産に当たって、今手持ちの仕事を洗い出し、以下のように分類し対応してもらいました。
①事務的な業務→派遣さんを予め雇ってお願いする
②メインの施策→課内で振り分けする
③時間があればやりたかった施策→アイデアのみ共有してキッパリ中断する

本来は事前に進めておくべきだったのですが、出産が早まったので割とギリギリになりました。

派遣さんはそれよりも前に雇ってくださっていたので、①の移行やシステム化は早めに進めることができ、結果としてスムーズに育休に入ることができました。

+α 家事の自動化はやっておいて損なし!

うちはあんまりできていないんですが、家事の自動化は本当にやっておいて損ないと思います。
産後は、赤ちゃんやママのケアに集中したい、と思われている方是非。

うちでは
・オーブンレンジの購入
・食洗器の購入
・掃除機の購入(ここは何故かルンバにしなかった…)
・気にせず着まわせるTシャツの購入
などおこないました。

オーブンレンジはヘルシオ買って、チキン焼いたり、ブロッコリーゆでたりと時短料理ばっかりしていました。(ホットクックは欲しかったけど、スペースとお金がなかったです)

服装は、アメリカンイーグルのスーパーソフトTシャツを3枚買って、毎日これ着てました。服のことで悩まなくて済む、っていうの結構よかったです。

産後

産後に伝えたいことは以下の通りです。

  1. 早めにママのサポートを

  2. お金の皮算用はやめよう笑

  3. 心の安定を保つために…

1.早めにママのサポートを

里帰り出産か、身近に頼れる人がいるか?などでここは変わります。
産後に無理をすると5年とか10年たってから体調を崩したりするといろんな人から言われました。
余談ですが中国のある地域では産後ママの療養の文化が今もあって、とにかく何もしてはいけない!みたいです。
(以前アルジャジーラで見ました※英語です。)

産後は3時間おきに授乳もあるので、ママは眠れません。一日中眠い状態です。
だから家事は全部ママ以外が行える体制を作っておくのが大事です。
普段はズボラな料理しかしない僕もこの時期はめっちゃ料理しまくってました。

※余談
後から奥さんに、料理は嬉しかったけど私の身体の回復のために栄養バランスもっと考慮して欲しかった、と言われたので、そこまで考慮できるとめちゃいいと思います。

2.お金の皮算用はやめよう笑

ここはお金が潤沢な方はスキップでOK!!笑

生活費は3ヶ月の育休期間で不安のタネの一つでした。
何回も書きますが、うちは3週間出産が早まり、僕もあわてて育休を取得したのですが、その結果何が起きたかというと
本来もらおうと思っていた給料一か月分をタイミング的に逃すことに。

これは後々きつかったですね。当初予定してたよりお金(現金)がないという。笑

ここでワンポイントアドバイスとしては、育休取得日を出産予定日の翌日から、などにしておいて、もし予定日より早く生まれたら→出産日から当初の出産予定日までを有休とし、当初通り育児休業を取得する、と直近までの収入は一応コントロールできます。

え、給付金出るんちゃうのん?

と思われたそこのあなた。
出ます!めちゃ助かります!
ですがいつ出るかはわかりません!

これはびっくりしました。
僕の場合は4月早々に育休を取り、速攻で育児休業に関する手当の準備もしていただいたのですが、実際受け取ったのは7月半ば、3ヶ月の育休が終了し、職場復帰してさらに2週間後でした。笑

今はコロナ関連の対応でハローワークさんもバタついてるらしく、手続きに本来以上の時間がかかるみたいです。予定通りにお金は振り込まれない、という認識を持ちましょう。

3.心の安定を保つために…

これはまずはママの心の安定。そして自分の
心の安定です。
一番最初に言いましたがママの心のケアとってもとっても大事です。

1ヶ月検診の時にアンケートを書くのですが、その中に「子どもを傷つけたくなったことがあるか?」などの質問がありました。
子育てはいきなり始まります。そして挫折の連続です。
周りのサポートがないと自分の無力さに打ちひしがれてしまう、そんな気持ちもよく分かります。
少しでもママ、パパが前向きに子どもに愛情を注げるように、自分たちも頑張りすぎない、周りもそれをサポートする、そんな関係性がつくれると一番です。簡単ではないけど。

またパパも無理をしすぎるのは良くないので、ママと相談して程よく自分の時間を持たせてもらいましょう。僕は2ヶ月目くらいから朝の家事ルーティンを終わらせて、そのあとランニングに行かせてもらっていました。

最後に

僕にとって育休は最高に楽しい時間でした。
育休があったからこそ仕事のことを忘れて育児に没頭できました。

3時間おきに赤ちゃんが起きてしまうタイミングで一緒に起きて、ママが授乳をしてる間、色んなことを語りました。

朝はお気に入りのパン屋さんに3人で向かい、近所の公園のベンチでゆったりパンを食べて過ごしたりもしました。

めちゃくちゃいい思い出です。
振り返ると、赤ちゃんを通じてママと対話しまくった時間だったかもしれません。

あの時は早産で心配だった息子も、今や9ヶ月になり「まんまー」と叫んだり、キャッキャと笑いながらつかまり立ちをする、という成長のオンパレードです。

毎日楽しいなと、しみじみしてます。笑

最後にこのエントリーが少しでも育休取得される方、その周りの方の参考になれば幸いです。
と、まとまった風で終わりたいと思います。

読んでいただきありがとうございました!
おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?