死んでも許さない、絶対に。
初めてこんなに怒ったかもしれない
怒り
この事を書くかはすごく迷ったけど、忘れたくないから書くことにします。
2019.11.25 mon.
僕は前日の24日、高校時代の友達と遊んでいました。
夜通し遊んで始発で家に帰りました。
実は僕、訳あって全く知らないおばあさんの家を借りて1人で住んでいるんですが、その日は家を貸してくれているおばあさんがうちに泊まりに来ていました。
*おばあさんは普段別のところに住んでます
家に帰ったのは朝の6時半頃
おばあさんが出迎えてくれました。
話を聞くと、どうやら僕の代わりに家や部屋の掃除や洗濯をやってくれたようです。
ついつい後回しにしてしまう私にとって本当にありがたいです。
その事についてお礼を言って2階にある私の部屋に入った時、僕は自分の目を疑いました…。
僕には何よりも大切な物がひとつだけあります。
それは
“タオルケット”
え、なんで?ってなりますよね。
そのタオルケットは、僕がお母さんのお腹の中にいる時にお母さんが使っていた物で、それを生まれた後も使い続け、大学生になった今でもずっと手元に置いて大切にしていました。
20年以上を共にし、支えてくれた大切な大切な物なのです。
机の上にそのタオルケットの物と思われる切端がひとつ置いてあったのです。
ん、どういう事?なんで?
ことの詳細を確認しようと思い、おばあさんに聞きました。
「すごくボロボロだったから捨てるくらいならと思ってね、何か拭く時に使うといいよ」
返ってきた言葉を僕は理解出来ませんでした。
え、なんで?
なんで?
「全部ですか?」
そう確認すると、そうだと返ってきました。
え、全部雑巾くらいの大きさなの?
僕を包み込んでくれるほど大きかったのに。
半ば放心状態になりながら話を遮るように部屋に戻りました。
僕は渡された残りを抱きながら泣きました。
ここまで心から苦しい涙を流したのは初めてだと思います。
泣いても泣いても涙が止まりませんでした。
おばあさんが上がってきてドア越しに
「あんなボロが必要だったの?」
「洗濯してもボロボロであれはもう使えないよ」
「必要なら新しいの買ってあげるから」
「なんで切ったんですか?」
「人の物ですよね」
「人の物を勝手に壊すんですか?」
「だってあなたが昨日の夜居なかったから」
「居なかったら勝手にやるんですか?」
「だって居なかったじゃない」
「電話とかで確認したらよかったじゃないですか」
「どうしてあんなことしたんですか?」
「それはそうだけど…」
「あなたあんなボロが必要だったの?」
「あんなのすごくボロボロだったからもう使え…」
「うるさいです!」
「あんなのとかボロだとか言わないでください!」
「あれは、あれは僕にとって一番大事な宝物なんです!」
「あれが?」
「あんなのが宝物なの?」
「でも私知らなかったから」
「僕にとっては宝物なんです!」
「だめですか?」
「確かに他の人から見たら普通のタオルケットですけど、僕にとっては大切なんです!」
「ダメじゃないけど…」
「でも知らなかったから!」
「もういいです!」
「うるさいです!」
「さっきからボロだとかばっかり言って、一言も謝れないんですか!」
「謝ってください!」
「あー、それは、はいはい、ごめんごめん」
「もういいです、掃除をしてくれるのはとてもありがたいですが、もう何一つ触らないでください」
「服も荷物もゴミまでも」
「そんなわけにはいかないわよ、私の家なんだから」
「次から気をつけるから」
「次なんて無いんですよ!」
「だってあなたが片付けないのが悪いじゃない!」
「それは本当に申し訳ないです」
「でも今はそれを話してるんじゃないんですよ!」
「僕は今すごく傷ついてるんですよ!」
「もう行ってください」
「言い訳ばかりで謝ることも出来ないんですね!」
こちらから壁を作るようにドアをキツく閉め、泣きながらお母さんに電話をかけました。
すぐ出てくれたお母さんに対してしばらく泣きっぱなしで話が出来ませんでした。
泣いている僕に対して
「どうしたの?」
と声をかけてくれるお母さんの声も少し泣いているようでした。
お母さんに全部話しました。
善意のもとでタオルケットが切られてしまったこと
おばあさんと口喧嘩をしてしまったこと
怒鳴りつけてしまったこと
お母さんは全部聞いてくれて、つらいね、それはひどいね、と言ってくれました。
その後も悲しくて悲しくてしばらく泣き続けました。
どれくらい泣いたのかはわかりませんが、だんだん落ち着いてきてまた話をして電話を切りました
部屋にいると涙が止まらないのでシャワーを浴びようと思い、下におりました。
下に降りるとおばあさんがいて
「それはごめんね」
と謝ってくれました。
落ち着いて話す機会だと思ったのですが、すぐに
「でもあなたが片付けないのが悪いのよ」
と言ってきたので全部無視してシャワーを浴びる準備を始めました。
シャワー室に入った後もドア越しに話しかけてくるおばあさんに対してドアを開けて
「僕、やっぱり許せないです」
そう言ってドアを閉めました。
これでおばあさんとの会話はおしまいです。
会話文ばかりでかなり読みづらくなってしまい、申し訳ありません。
お互いに怒鳴りつけるような会話でした。
僕は強がるおばあさんの手が絶えず震えていたことも知っています。
今まで見せたこともない泣きながら怒鳴りつける僕を見て驚いたのだと思います。
怖がらせちゃったかな
おばあさんに悪意は全く無かった
そこまで頭が回らなかった
これら全部を理解したうえで僕はおばあさんを許しません。
死ぬまで恨み続けます。死んだ後もずっと。
この話はここで終わりにします。
捨てられていないだけ救いだと思います。
実家に帰省するまで大切に保管して、持って帰ります。
お母さんが縫ってくれるって。
ありがとう、お母さん。本当に。
自分でもここまで悲しく苦しく、そして何よりあんなに怒りと恨みが湧き上がってくるなんて想像もしませんでした。
正直今でも実感が湧きません。
理解が追いつかないって言ったほうが合うかもしれません。
え、バラバラなの?
もう僕を包み込んでくれないの?
これを書いている今も涙が止まりません。
返してよ
なんで
なんでこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ
絶対に許さないからな
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