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なぜNYで演劇なのか?
僕が俳優という職業に興味を持ち実際に訓練を始めたのは高校3年の秋ぐらい
役者になると決めていたから大学には行かず
僕の俳優としてのキャリアは高3の頃に所属していた劇団ひまわりという養成所からスタートする。
けどそこには芝居を始めたばかりの僕でも呆れるぐらい芝居の下手な先輩がいて、こんな人たちと芝居はしたくない!と思い1年で辞め、その後いろんな人と出会い
20歳の時に無名の小さい劇団に入ることになった。
(今はもう消滅してしまっている)
その劇団には約3年半所属していたのだが僕が今でも演劇に拘っているのは
そこでの経験や体験が大きく影響している
僕はアクターではあるがおそらく普通の人がイメージするアクターとは目的が違う。(結構理解してもらえないことが多いw)
日本から飛び出してアメリカで挑戦するアクターの目的は大概ハリウッド俳優になることだったりするんだけど
僕がアメリカに来た理由は少し違う。
僕がそもそもアメリカ・NYに来た理由は
自分でチームを作って映画や演劇を作ること。(今は舞台にフォーカスしてる)
もちろん今仮にアベンジャーズの出演オファーが来れば一瞬の迷いもなくひきうける。すべて投げ出してでもw。
けど自分が本当にやりたいのはチームを作ってものづくりをすることなんだ。
20代前半に所属していたその劇団では
1年に2回のペースで行っていた公演のためにみんなで台本を考えたり
劇場の下見に行ったり
本番の3ヶ月前くらいから毎週稽古をして
フライヤーも作って
お客さんに公演の案内を出して
本番近くなると毎日稽古になって
俳優として舞台の上に立ち演じる喜びだけでなく
数ヶ月間仲間と一緒に同じゴールに向かって汗かいてぶつかり合って
一生忘れられないような時間を共有する。
観客もそのチームの熱を感じ取ってストーリーにのめり込み
同じ空間で一緒になって舞台を作っていく。
そんな舞台を作りたい。
僕がこのNYでやりたいことはそれなんだ。
演劇はただ見るだけのものではない。
演劇はそこの空間にいるすべての人が同じ出来事を体験する芸術なんだ。
観客は舞台を見るためにチケットを買って
観に行くまでの間ドキドキ毎日を過ごして
本番の日は少しおしゃれして
天気が悪くてもわざわざ会場までやってきて
渡されたパンフレットを見ながら
少し狭い席について幕が上がるのを待っている。
観客にとっても演劇って上演時間の2時間だけじゃないんだよね。
そのプロセス全てなんだよ!
それも演劇が与えることのできる体験なんだ。
オンラインでそんなことできるか!
僕はそれを20代の頃に体験し今でもあの感覚を誰かと共有したいと思っている。
僕が演劇にこだわる理由はそこ。
TVや映画の仕事が入って数日撮影があってそれで終わり
みたいな仕事は人生かけてやりたいことではないかな。
だけどラストサムライみたいな超大作のオファーがあれば喜んで出演するけどね。w
早くBroadwayが再開されて自分の舞台もだけど観客としても見に行きたい!