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「方向音痴がいつも助けられているエピソード」②(大学での目的を果たせたの?)
皆さん、おはようございます。
今日は前回の続きを書きたいと思います。重度になると方向音痴も大変なんですよ、まずナビが読めないという…ね…。
共感できる人もきっと多いはず、そう信じています…(笑)
さて、大学の駐車場に着いた私は呼吸を整えてちょっとした高揚感で車を降りました。
辺りをキョロキョロし、紙に明記してある場所を探します。西棟・東棟とあるようで私は東棟を目指します。
現実…。建物は、2つではありませんでした。(唖然)
大丈夫。前だけを向いてどこかの建物で東棟を聞けばいいのです。
大学です、人はたくさんいる!日本語だから通じる…。
勇気をもって学生に声を掛けました。「東棟はどこですか?」「…あっちです」「ありがとうございました」
その方向に進んでいるつもりでした。指を指された方向に…。
そしてなぜか、歩いても歩いても同じ場所に戻っている…。
なぜ?
周囲の学生たちは私を見て笑っていました。
…恥ずかしい、人の目がちょっと怖い…。先生、どこ!
動けなくなった私に再び救いの電話が…。
「ryukoさん、今どこですか?」
「先生、大学の敷地内にはいるんですが、東棟がわかりません。たぶん西棟と東棟の間にいるんだと思います」(後で思えば、東棟がわからずグルグルしていたのに適当なこと言ってしまったと反省…)
「わかりました、今何が見えますか?
…いえ、そこを動かないでください!僕が探します」
…なんと、ロミオとジュリエットみたい!
私、小説の中の主人公になったような気分…(呑気な…)
それから10分後…
感動の…初対面です…(笑)
大きな荷物をもってボーっと立っていたのですぐに私だと気が付いてくださいました。
「ryukoさん、無事会えてよかったです」
先生の言葉が私の表情をキラキラさせました。もう、大丈夫、一人じゃないから迷わない…。
きっと初対面で気持ちの悪い笑顔を先生に向けていたことでしょう…。
そんな私に続けて先生は
「ryukoさん、車はどの駐車場に停めましたか?駐車許可証を張らないといけないんです」
…どの?
…駐車場?
…車…。
一気にキラキラが現実に引き戻されます。恐る恐る後ろを振り返ります…
そうですよね、車見えないですよ、前だけ見て歩いてしまったんですから…。
それから、先生と車を探し駐車許可証を張って、教授室に着いた頃には個人研修2時間あったところが残り30分しかなくなっていました。
ほとんどお勉強できませんよねえ…。
心身の疲労もあり先生にコーヒーを出していただいて、概要ほど2人で確認して初日は終わってしまいました。(本来の目的…これは達成じゃないのか…?)
ふと窓の外を見ると、なんとなく外が暗くなってきたような…。
恐怖が再び私を襲います。
…帰らなきゃ…。「先生、ありがとうございました。私帰ります」
「気を付けてくださいね、…あ、駐車場まで送ります…」
私のロミオは、本当に優しかった。
というか、超迷惑な研修生だっただけかもしれませんね…。
車に乗りこみ、先生に挨拶して大学を出発します。
とりあえず、近くのコンビニまで行こう…。
着いたコンビニでナビを設定します。旦那ちゃんが『自宅』登録をしてくれていましたから設定は出来ました。家での予行演習通りです!
よし、帰るぞ!
いっぱいグルグルしたから見覚えのある景色が見えるぞ、ここ通ったぞ。
大丈夫!
…しかし
そんな私に闇の恐怖とナビが読めないスキルの無さが、災いとして降りかかったのはそのすぐ後のことでした。
結果、帰るんですよ!(笑) …真っ直ぐに…ではありませんでしたが…