虹のせい
分かってるよ。
貴方だって悪いんだ。
……7.5割くらい。
でも、許せたの。
はじめっからね。
許してたんだ。
それで、やっとさっき、機嫌も直ったよ。
今日の虹のおかげ。
もう終わり、って何度も思いながら、
機嫌が直ればまた、
安心感を帯びた “ やっぱり好き “ がもどってくる。
どうしても、季節はめぐるから、
きっといつか深い切なさに包まれることを、
いつも覚悟している。
その時、私は、貴方のどの位置に居るのだろう。
数えられる程の想い出の日を、瞬間を、
大切な、大好きなコレクションのように、
ひとつずつ、眺める。
私が焼いたCDと一緒に渡した曲目カードが、
ボロボロになってサンバイザーに挟まれてたのを、
ふと思い出した。
もぉ!可愛すぎるじゃないか!!
私のご機嫌なんて、ほっておいてもそのうち直るの。
虹が見れたくらいで、素直になれるような場所に置いておいてくれればね。
虹が見えました、って伝えられれば大丈夫。
言葉にできない細部まできっと同じだから。
信じていればいい。
私の心を揺らすのは、事実ではない。
どれだけ信じていられるか。
それが現実だと認識できるか。
根拠は分からない、自信をくれる。
そんな感じでいいんです。
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