霊感
悪霊を祓うのに霊感は必要か?
コレ面白いと思う。お祓いをするのに必要なのはお作法。このお作法の成り立ちは膨大なトライ&エラー。例えば狐憑きの人が来ました。これやったらよくなったよ、これはダメだったというのが積み重なって正確性を増していく。どこかで話していたけど、祓う人の能力は関係なくこの作法を間違いなく行うことが大切だと。
目から鱗な話です。力のある霊能力者というのはわりあい馴染みのあるフレーズだが、お祓いに関してはこの力は無関係だと。そして除霊と成仏の関係。
日本の仏教って「死」と切り離せない関係で『お坊さん=死者にお経を唱える人』というのが一般的な認識だと思う。ところが本来、といって正しいのか分からないが仏教は死者を弔う事とは関係がない。大きくいって二種類、大乗仏教と上座仏教ってのがあって、チベット→中国を経て日本に来たのが大乗仏教、これは祈れば救われる的なやつ。これが日本で鎌倉期あたりに「死」と結びついた。『日本で』なので他の国では基本結びついていない。
で、成仏とは?と言う話だが文字通り「仏に成る」で、この仏が日本では死者が含まれてしまう。本来「仏」=ブッダでブッダとは目覚めた人の意だ。一番有名な誰もが想像するブッダであるシッダールタさんは生きてる時からブッダだったしね。なので成仏=死という認識は間違いなんだろう。
上座仏教の話にまで及ぶと長くなるので総論だが、『大人気ないぞ、黒子w』である。便宜的に「成仏」という言葉を使っている事を認めつつも間違いを指摘するなんて、霊能力者とやらにそんな知識ない事わかってるくせに。
宗教ってさ、〇〇教っていったら一律な感じするけど国ごと地域ごとで結構独自にアレンジされるのよ。で、出来上がった物は例えるなら違う漫画なわけでワンピースでエースが死んだ時に「神龍に頼んで生き返らせればいいじゃん」って思う奴いないじゃない?でもそんなごちゃ混ぜになった同人誌を楽しんでるやつに「コレ違いますよ」というのは酷であり「大人気ないぞ☆」と思うわけです。