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さいきょうのまち

自分が住む理想の場所を考えてみよう。近くにあって欲しいお店や施設を配置して、最高の町を妄想してみる。『ぼくがかんがえたさいきょうのまち』だ。

最寄りの駅は新宿とか池袋とかの大きい街に15分くらいで出られるところがいい。自分の家があまりにも駅と近いのも逆に嫌かもしれない。歩いて10分くらいがちょうどいいように思う。毎朝駅に向かう道すがらにちょっとした考えごとをするのにいい距離感だ。東京にはあちこちに駅がある。徒歩10分の最寄り駅と、15分くらい歩けば使える別路線の駅があったりするととても便利だなと思う。今の家はそんな感じなので交通アクセス的にはとても満足している(なんならバス路線も割と充実している)。

駅と家との間には、生活に必要なお店が点在していて欲しい。コンビニ、ドラッグストア、100円ショップ、ファーストフード店なんかもいくつかあると嬉しい。駅前にはマック、反対側の駅前にケンタッキーフライドチキンがあるのがちょうどいい。うどん県民としては、はなまるうどんもあったら嬉しいところだ。コンビニはセブンイレブンかファミマで、雑誌の立ち読みが許されているととても有難い。15年前ならここのラインナップにレンタルビデオ店があっただろうが、時代は移り変わるものだ。本屋さんはあって欲しいが、これも5年後には潰れているかもしれない。牛丼屋、ラーメン屋、ちょっと入りづらい雰囲気だけど入ってみたら安くて美味しい個人経営のお弁当屋さんなんかがあったら最高だ。晩メシのメニューに困ったらあそこの唐揚げ弁当でいいや、みたいに普段使いをしたい。

駅と家の間にはなくてもいいけれど、徒歩圏内、或いは自転車でパッと行けるくらいの距離にあって欲しいものもいくつかある。筆頭はスーパー銭湯だろうか。普通の銭湯でもいいが、個人的にはこじんまりとした銭湯は少し入りづらい雰囲気があって苦手なのでスーパー銭湯の方がありがたい。1000円くらいで利用出来るスーパー銭湯があれば月イチくらいで通うのになぁと思う。品揃えのいい100円ショップ、大きい本屋さん、回転寿司屋さんは自転車圏内にあって欲しい。今の生活には組み込まれていないが、スポーツジムやプール、図書館なんかも近くにあったら利用するようになるのかもしれない。そういえば運動不足の解消にと思ってプールを検索した時に断念した理由のひとつは家から遠いことだった。自転車で10分くらいのところに市民プールがあったら、仕事終わりにちょっと泳いで帰るなんてことが習慣化されるようになるのかもしれない。

自然に触れ合えるような場所も、近くにあってくれたら嬉しいものだ。川沿いの緑道。神社やお寺。現実的に考えるならばまあ公園が妥当だろうか。春には綺麗に桜が咲く公園が近くにあったならば、休日に、仕事帰りの夜にふらりと桜を見に散歩をするのも悪くないだろう。新宿や池袋まで15分くらいで……という前提条件とは矛盾してしまうが、海がある街に住むのも素敵だなと思う。何もない休日にぼんやりと海を眺めて過ごす。そういう時間が僕はとても好きだ。

理想の街とはちょっと関係ないけれど、電車で2駅、自転車で30分くらいのところに恋人が住んでいたらいいのになというのも理想だ。学生時代、大学やバイト先で知り合った相手とかならそういうことも有り得ただろうが、大人になるとなかなか難しくなるものだ。ふと人恋しくなった夜、どちらともなく連絡してすぐに会いに行けるような関係はとても素敵だなと思うけれど、そういえばあまり実現したことのない人生だったのは悔やまれる。

思いつくまま書き流した理想の街。次の引っ越しの時にはもう一度読み返して参考にしたいと思う。

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うえぽん
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