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余白を増やす
ふと思い立って、秩父までふらりと日帰り旅に行ってきた。知らない街を歩き、山を歩き、鍾乳洞とダムを見学して、温泉に入って帰ってきた。大変有意義な時間だった。
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時々こういうことをしたくなるのは、自分の中の余白を増やしたい時だ。日々の仕事や学びを重ねる中で、表現活動でインプットとアウトプットを繰り返す中で、いつの間にか心や頭に余白がなくなっていたりする。散らかった情報を整理して、要らない情報を捨てて、然るべき余白を増やす。そのために必要な行為のひとつが、僕にとってはふらりと一人旅に出かけることなのだと思う。
でけーダムの上から眼下に広がるダム湖を眺めながら、ふわっと背中が軽くなるような感覚があった。「心が震える」という言い回しがある。感動して心が震えることは、心に溜まった余計なものをふるいにかけてふり落とす効果があるのかもしれない。映画や演劇や絵画や本で得た感動でもそれは起こる。でも多分その「ふるいにかける」は網目の細かい網で、でかい湖を見てただでかいなと思うような、網目の粗い感動が時々必要になるのはそういうことなのだ。
いっぱい歩いていっぱい太陽を浴びて(太陽はいつも浴びてるけど)、森や空や湖や知らない街の景色を見て、いいリフレッシュが出来た1日になった。今日からまた頑張ろう……と締めたくなるところだが、せっかくいい余白を作ったのだ。頑張らないぞと締めることにしよう。
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