僕がカメラを購入する時に考えてる事
好きな焦点距離は35mm。写真を撮る上でこれ1本あれば困ることはないと思う。
しかしマウントを乗り換えると必ず標準ズームレンズを買ってしまう。
保守的な性格からなのか、ある程度のシチュエーションに対応できるよう備えてしまう。
趣味でしか写真をやってないのでそんなシチュエーションがあるわけでもなく、使用頻度はそんなに多くない。
ここまでは100歩譲っていいのだが、やっぱり50mmは基本だよね、人を撮るとなると85mmは欲しいよねとか、自分に言い訳しつつ増えていくレンズ達。
しかし、そんな機会があるはずもなく、防湿庫で出番を待っているレンズ達からのプレッシャーを重荷に感じる。
このプレッシャーから開放されたい、身軽になりたい。
そんな思いからか機材を断舎離しミニマムに暮らしている自分の姿をよく妄想する。
機材はRX1のみ。四国の海の見える街に暮らしている。
休日に歩いて漁港近くの定食屋に行きアジフライ定食を食べる。その道中で写真を撮れたら最高だろう。
そんな生活を実現させるための第一歩がそうRX1を買うことである。
RX1で撮った写真は以下参照。
しばらく使ってみて思ったのがRX1は軽くて常に持ち歩ける、画質に関しても十分である。
しかし身軽になった感じはしない。
このまま四国に移り住んでも漁港までの道中で写真は撮らないと思う。アジフライ定食すら撮らないかもしれない。
僕が求めている身軽さはカメラの物理的な重量には依存していないらしい。
どうも操作性の観点から僕とは合わず、シャッターを切る瞬間にエネルギーを消費してるように感じる。
それを体が覚えてしまったが故にカメラは常に持つ歩くことは苦ではないが、シャッターを切るのが面倒くさいと感じる。
多少機材の重量に目を瞑ってでも操作性を重視したほうが良いのかもしれない。
それで購入したのがOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIである。
グリップ良し、必要なボタンは右手だけで操作できる、AFの合掌も早く、シャッターを切るたびにエネルギーを使うどころか疲れを癒やしてくれるような感覚するある。
シャッターを切る事に消費するエネルギーが少ないと普段なら見逃してしまうような事にも、とりあえずシャッターを切っておくことができる。
そんな写真は後で見返してみると、今までとは違った面白さがあった。
これが E-M1 Mark IIIと僕との相性が良いからなのか、ただ単に新しく買ったカメラのワクワクからくるものかはまだわからないので、もうしばらくこのカメラと付き合っていこうと思う。
Twitter:Ryuji Siba