新富芸術祭、いよいよ開催!!②
新富芸術祭2021では、ディレクター?コーディネーター?そんな感じのことをやらせてもらってます。まだまだ駆け出しです。
最初は正直、なんで新富?どうしてアート?と感じていましたし、そこに意味をつけないといけないなと思ってました。コンセプトが「地域の暮らしや営みがアート」「合言葉がありがとう」に定まり、新富?アート?の問いも落ち着きました。このコンセプトにつながる自分の体験があります。
”ばあちゃんの赤飯のおにぎり”です。
赤飯のおにぎりが、アート。
ばあちゃんが、アーティスト。
ばあちゃんだけではありません。
おじちゃん、おばちゃん、じいちゃん、地域には魅力的なアーティストがいます。
「ばあちゃんは、アーティストやわ」
ぼくがそう言うと、「りゅうくんはまたよくわからんこと言いよるわ」みたいな顔で笑ってごまかされます。でも、地域の人たちにはすごく魅力的なアート性、アーティスト性が内包されているんです。
野菜や牛を育て、神楽を舞い、地域の催事を取りしきる。草を発酵させ土壁を作ったり、巣箱をすえてハチミツをとる。地域の素材を生かした料理。田植えが終わった後に浜でさのぼりを祝い、新年になってすぐの海に行き若水を汲む。地域の営みや暮らしによって形成される集落や風景。里山と山々や海とのつながり。
こんな魅力的なものを生み出す人たちがアーティストじゃないとは、ぼくには思えない。ぼくにはこんな魅力は出せない。絵を描くぼくより、すごく魅力的で興味深いものを作り出してる。そんな彼らもアーティストなんじゃないでしょうか。
新富町にも魅力的なアーティストがたくさんいます。
そして、富田浜や湖水ヶ池などもアートだと思います。
そこには、人以外の生き物や、生き物でないものもたくさん絡みあっています。
人だけでは作り出せないものだと思います。
ぼくが感じる、そんなアートやアーティストをみなさんに伝えられるか。
新富町や新富芸術祭では、そこにチャレンジしていこうと思います。