作品中の言葉に触れて
1週間のスタートは雨になった。
先週末、以前書いた「銀河鉄道の夜」をベースにしたオリジナル朗読劇の脚本が、漸く脱稿した。ベースになっている作品のイメージが強いので、そこに寄せつつ、どこまでオリジナリティを発揮できるか、という難しい作品だった。幸い、クライエントさんには喜んでいただけたみたいで、ホッとしている。今週からは、全く別の脚本に挑む。今度は、(多分)オリジナルの詩からインスパイヤされる、芝居のオリジナルストーリーをオーダーされた。これはこれでなかなか難しい。
難しいといえば、自分の作品を知ってもらう、その伝え方は凄く難しい。動画視聴でも、CMが始まったら飛ばす(飛ばせない仕様になっているものも多いが)のが流儀となっている。一方、「ステマ」という言葉があるように、巧みに宣伝に持っていく動画やサービスもある。それだけ、世間の人々はCMにうんざりしているし、できるだけ見たくない、という感覚なのだ。勿論、僕もその1人である。
一方、僕は脚本を書くのを生業としているので、自分が書いた脚本は知ってもらいたいし、何なら買って欲しい。何度も書いているが、小説や詩と違って、戯曲が一般の人の目に触れる機会は非常に少ないのが現状だ。それこそ、業界の中の内部資料的なもので、お客様(視聴者)は、その戯曲が元で出来上がった完成品(舞台や映像作品)を鑑賞する。「戯曲文学」というジャンルもあるにはあるし、(今は知らないが)学校の国語の教科書にも、戯曲が1つくらいは掲載されている(ただ、授業で扱いわないことも多い)。それでも、小説や詩に比べて、一般の人には馴染みが薄いのが実情だ。小説やビジネス本、コミックは日常的に読んでも、戯曲を日常的に読む習慣がある人は、この業界の人間以外、どれ位いるだろうか。
そういう人達に、何とか僕が書いたものを、ダイレクトにお届けしたい。また、業界狭しといえども、僕の存在を認識していない業界の人も、まだまだ多い。何せ、よほど大きな賞をもらったとか、もの凄い売れっ子でない限り、作家が表に出ることは稀だ。演出家とともに、劇作家はあくまでも影の存在なのである。
それでも、できるだけ多くの人達に、保邑リュウジとその作品を知ってもらいたい。それで、宣伝くさくなるが、僕のBOOTHを紹介させていただきたい。僕が書いた脚本とか、脚本を提供した舞台のDVDを出品している。ご興味がある方は、是非見て欲しい。
と、ここまで読んで、もう離脱した人がいるかも知れない。やむを得ないことではある。ただ、宣伝=情報発信しないと、誰にも知ってもらえないのが、この世の常である。
宣伝ついでにもう1つお知らせをさせて貰えば、僕はpixivで小説(もどき?)も書いている。もしよかったら、そちらも読んでみて欲しい。
宣伝臭がする文章は嫌だと思うが、作家としては、このnoteの文章を読んでもらえることも嬉しいが、やはり自分の作品を知ってもらう、読んでもらうことが、最高の喜びだ。賛否両論あってもいい。
最近は動画配信も多く、「お暇な時に」といっても、「そんな暇はない」と返されそうだし、「時間潰しに」といっても、「そんな時間はない」と返されそうだが、そのない暇と時間を見つけて、読んで欲しい。
とにかく、作品の中の僕の言葉に触れて欲しいのである。