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向かう姿勢、離れぬご縁:自信と居場所の法則
私はかつて、
ベンチャー企業に入社して3ヶ月で社長直属の企画室に転属されました。
そのときに、攻めの姿勢が欠かせないことを体験したのです。
今回は、その体験をもとに、近づく感覚と離れる感覚の違いとその影響についてお話しします。
近づく感覚と離れる感覚とは
人(のあり方)は、自分の身体感覚によって
近づくか (MovingToward)
離れるか (MovingAwayform)
の二つに大別できます。
この感覚はシチュエーションによってコロコロ変わるものですが、
近づく傾向が強い場合は、目的に向かって積極的に行動し、
離れる傾向が強い場合は、問題から逃げるように消極的に行動します。
近づく感覚の場合は、
自分の運命を自ら切り開き、人生を豊かに楽しみ、情熱的で強いエネルギーを発揮します。
そのエネルギーは、自信にもつながり、周りの人からも信頼され、良いご縁にも恵まれ、居心地の良い場所をたくさん見つけます。
逆に
離れる感覚の場合は、
自分の可能性を閉ざし、人生を退屈に感じ、弱く冷たいエネルギーを放ちがちです。
そのエネルギーは、自信を失わせ、周りの人からも遠ざけ、良いご縁を逃し、孤独にもなりがちです。
自分の運命を切り拓くには、近づく感覚=目的志向の姿勢が必要です。
若かりし頃の私の体験
私は、社長直属の企画室に転属されたとき、近づく感覚と離れる感覚の違いを痛感しました。
転属のきっかけ
入社後スグに営業所に配属され、3ヶ月ほど営業し、営業成績は悪くはなかったのですが、当時は軒並み訪問の営業をしており、1週間毎に違ったテリトリーを訪問する狩猟型の営業だったので、訪問先の情報収集をしたら、同じテリトリー内でデータに基づいて再訪をする管理営業を提案したために転属することになったのです。
私は、狩猟型の訪問営業ではなく、データをもとに電話やファックスでの営業をした方が効率的だと考えていました。
しかし、当時の支社長は、訪問営業が基本だという考えに固執しており、私の提案を聞き入れることはありませんでした。
データを元に訪問すると課のメンバーとの営業範囲が異なって行き、上司には扱いづらい新人だから別の部門に転属させようとしたようです。
そして、工事部隊を新設するというので技術部要員の面接を受けるようにと言い渡されたのです。
そこで私は、面接の際に副社長や技術部門の責任者に対して、管理営業の必要性とメリットを説明しました。
すると、副社長や社長は私の提案に興味を持ってくれて、私を社長直属の企画室に転属させてくれたのです。
転属先の仕事
転属先は、これから上場を控えた新設の部門で、経営企画と営業企画の両方を担う部門でした。
そこで私は、まだ30代前半だった社長や、20代後半だった日本ソフトバンクの孫社長と一緒に仕事をする機会を得ました。
当時、私たちの会社は、まったく通信業界に存在しない技術※を使って、常識を打ち破るようなビジネスを展開していたのです。
1988年当時は、第二電電や日本テレコムや日本高速通信などNTT以外の新しい通信会社が参入しはじめた時代で、まだインターネットなど普及してない当時に、ダウンロードで常に新しい情報に書き変わるタバコサイズのLCR(安い電話回線を選ぶアダプタ)をこれらの通信会社に無償で提供して、基本料金の一部と通信料の一部をロイヤリティとして受け取るというビジネスモデルでした。
このビジネスモデルは後の携帯電話代理店ビジネスの原型になりました。
このビジネスは、当時の通信業界の常識を覆すものでしたが、私たちは、それを実現するために、独自の技術やノウハウを開発し、通信業界に革新をもたらしました。
私たちのビジネスは、社会に大きな影響を与え、通信料金の低下やサービスの多様化に貢献したのです。
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私は、その一端に関わることができて、とてもやりがいを感じました。
https://president.jp/articles/-/16787
積極的な姿勢と消極的な姿勢
は、社長や孫社長と一緒に仕事をする中で、近づく感覚と離れる感覚の違いとその影響について学びました。
当時の社長は、積極的に物事に向かう傾向がありました。
彼は、常に新しいアイデアやチャレンジを考えており、それを実現するために、彼らは、自分たちの技術やノウハウを惜しみなく提供し、協力していました。
そのためノウハウを盗まれるなどの悔しい思いも沢山したようですが、それでも彼らは、自分たちのビジネスが社会に与える影響や価値を認識し、そのビジョンを周りの人にも伝えていたのです。
彼らは、自分たちのビジョンに共感する仲間やパートナーを増やし、一体感や信頼関係を築いていました。
彼は、近づく感覚の典型的な例といってもいいでしょう。
私は、転属された当初は、走りながら考える社長の姿を目にしてより現実的なバランスが必要だと考えたために、離れる感覚が強かったと思います。
私は、営業支社では自分のアイデアが受け入れられないことに不満を持っており、自分の可能性を閉ざしていました。
私は、管理営業の必要性について同僚に本音を話せば、上司に告げ口されることもあったために営業支社にいた頃は浮いた状態になっていました。
そんなこともあり、企画室に転属された当初の私は、ふつふつとした怒りのような弱く冷たいエネルギーを放っていたのだと思います。
しかし、社長や孫社長と一緒に仕事をしたり新規事業の立ち上げの仕事をするうちに、私の感覚は変わっていきました。
彼らの情熱やエネルギーに触れることで、私も自分の目的に向かって積極的に行動するようにもなりました。
私は、仕事は与えられるものじゃなく自ら切り開くものだという感覚を楽しむようになりました。
私は、自信を持ち、周りの人からも信頼され、良いご縁にも恵まれ、居心地の良い場所をたくさん見つけました。
私は、近づく感覚でも物事に向き合うことができるようになったのです。
攻めの姿勢が欠かせない
私は、社長直属の企画室に転属されたとき、攻めの姿勢が欠かせないことを体験しました。
私は、常識を打ち破るようなビジネスに携わることができ、自分の可能性を広げることもできました。
私は、社長たちから多くのことを学び、意志の力で自分の感覚を変えられることも体験できました。
私は、自分の人生を切り拓いていくために、近づく感覚=目的志向の姿勢が必要だとつくづく実感したのです。
自分の運命を切り拓くには
自分の人生を切り拓いていくには
近づく感覚=目的志向の姿勢が必要です。
もし、消極的になって
勇気が出ないときは
誰かの応援や助けになることを試してみませんか?
それを黙ってやるのではなく
たとえ少し恥ずかしくても
「がんばって!応援してるよ!」
とか
「すごいね!」
と褒めたり
「手伝ってあげようか?」
とか
そういう言葉をかけてみて
その言葉の通りに
「感じて」みてください。
そうすれば、
そのエネルギーが身体に染み込み
あなた自身のオーラとして
まわりを照らし始めます。