1月の「映画を語る会」に参加 「不思議の国の数学者」
今回は、毎月1回参加している「久米信行と映画を語る会」に参加しました。大ヒットを飛ばした有名な映画ではない映画が課題として出されて、参加者同士で感想を共有する会です。
今回の課題の映画である韓国映画『不思議の国の数学者』を鑑賞し、その感想を参加者と共有しました。
この映画は、有名高校に通う劣等生の少年が、1人の天才数学者と出会い、様々な物語が繰り広げられていくお話です。
一人の天才数学者が深い人生の悩みを抱えながら、ひっそりと寮の管理人として生きていましたが、有名高校に通う劣等生の少年と出会い、数学を教えながら親子のような絆を築いていく姿は心を打たれるものでした。
映画を通じて、韓国の文化や受験戦争、さらには歴史的背景を垣間見ることができたのも印象的でした。
映像美が際立ち、バッハの音楽が静かに流れるシーンでは、数学の美しさやその奥深さが強調され、数学を知らない私でもその世界に引き込まれるような感覚を覚えました。
また、天才数学者が「正解だけが大事ではなく、過程が大事なんだ」と少年に語りかける場面には特に心を動かされました。この言葉は、人生にも通じる大切な教訓であり、困難や葛藤の中にこそ成長の糧があることを教えてくれました。
映画のもう一つの魅力は、少年と天才数学者がそれぞれ抱える葛藤や人間関係を通じて、成長していく姿を描いている点です。
少年は、有名高校に入学し通っていましたが、点数も低く苦手で、高校の先生から厳しく指導され落ち込んでいましたが、寮の管理人で天才数学者に関わり、数学を教えてもらい、天才数学者の温かさに触れ、次第に数学の楽しさを知り、自信を取り戻していく姿は感動的でした。
一方で天才数学者も少年を通じて自らの過去と向き合い、新たな希望を見いだしていく様子が丁寧に描かれていました。
この映画を観て感じたのは、人間関係や人生の過程にこそ価値があるということです。
困難を乗り越える中で得られる成長やつながりこそが、人生を豊かにするのだと深く納得しました。
数学や音楽、映像の美しさを楽しむだけでなく、葛藤を乗り越えていく人生や人間関係についても深く考えさせられる素晴らしい作品でした。
私も様々な悩みや葛藤を乗り越えて人生を歩んでいきたいと思いました。次回も楽しみにしております。