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11月知研セミナー読書会

11月の知研セミナー読書会に参加し、私は、「あまやどり出版」から滝和子さんが編集された新刊「忘れてはならない日本人」をご紹介しました。  実は私も、この本に収録された記事の一つを執筆させていただいています。親戚の叔父にインタビューし、その体験を記事として形に残すという、初めての挑戦でした。本として手に取った瞬間、感動を覚えました。

この本には、70代後半から90代の語り手25名が語る、高度経済成長期の日本の暮らしが収められています。
戦後の復興期から急速な発展を遂げた時代――囲炉裏や井戸水、五右衛門風呂での生活が、冷蔵庫やカラーテレビ、マイカーの普及によって大きく変わっていく様子が、鮮やかに描かれています。私がインタビューした叔父も、小さい頃は、山で薪を集め風呂を沸かす日々を過ごしていたと語ってくれました。社会人になった頃から、池田内閣の「所得倍増計画」によって生活が豊かになったと語ってくれました。その話を聞きながら、技術の進歩だけでなく、人々の努力や希望が日本の成長を支えてきたことを深く実感しました。

しかし、現在の子供たちはこうした時代背景を知らず、多くの家庭でも当時の暮らしや価値観が語り継がれていないのが現状です。
この本が、戦後日本を生き抜いた人々の記憶を次世代に伝え、過去と未来をつなぐ架け橋となることを心から願っています。
 この記録を未来につなげる責任を感じつつ、自分もその一端を担えたことに感謝しています。『忘れてはならない日本人』は、ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。
 この本を通じて、家族や地域での対話が広がり、かつての日本人の生き様を学ぶきっかけとなればと思っています。

忘れたくない日本人: 高度経済成長と共に生きた25人インタビュー あまやどり出版 編集者 滝和子
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