意外と地元の名産としてお酒を作ってみていいかもしれない。
地域の名産は全国各地に存在する。
私の地元、長崎にも名産品は多くカステラがお土産として親しまれる。
お土産に限らず、ちゃんぽんや皿うどんも長崎名物として知られるのではないだろうか。
広島にも、名物のお好み焼きやお土産としてもみじ饅頭のイメージが私にはある。
中には地元の名産品を必死に開発する自治体もあることだろう。
その中で、お酒は地元の名産品としてとてもいいのではと思う。
地酒として親しまれる名産品
地方に主張や旅行に行けば、夜の呑みでお酒を嗜むのはよくあること。
そうなると、そのお店が地酒を出してくれるところなら、地元の日本酒や焼酎を店主に伺って頂くこともあるだろう。
そして、それらの地酒はブランド価値を確立し、お土産などでもよく売れるとのこと。
私はこのお酒作りが、名産品に乏しい地元でも、名産品として売れるのではと考えた。
桜尾 GIN
広島県廿日市市にある SAKURAO DISTILLERY にて蒸留所見学に参加した。
私はウィスキーが好きなので、メインの目的はウィスキーの製造に興味を持ったのだが、同じ蒸留所で作られるGIN 「桜尾 GIN 」に興味をそそられた。
この「桜尾 GIN」は広島県産の柑橘系を使うことでそのブランドを確立している。
中でも「桜尾 GIN Limited」は全ての原料を国産、且つ広島県産のもののみを使用・製造しており、純国産のGINとしては日本でただ1つである。
それは、製法から香り、味にもこだわっており、商品としてとても売れているとのこと。
このように、地元産の原料とするブランド酒が、その地元の名産として成りうることを示している。
地元の農産品がお酒の原料に
日本はなんといっても各地に農産品がある。米や麦だけでなく、果物や野菜などその地域でよく採れる野菜がある。
それらが、ブランド酒の原料になりうるのではないかと思っている。
もちろん、決して簡単ではないし、お金だけでなく時間や労力がかかる。
しかし、手間暇かけ、試行錯誤の末に作られたブランド酒がその地元を代表するものになると考える。
実際、「桜尾 GIN」 は応用性の高いGINの製造法を利用し、広島県産の柑橘系を利用することができている。
ウィスキーやGINのように蒸留施設が必要なお酒もあるが、ワインのように発酵と熟成だけで作られるお酒もある。
ただそれでも、樽へのこだわりや酒作りの技術を1から確立するのは難しい。
それでも、地元の酒作りをされている方と協力して作ることもできるし、できたお酒はより地元の価値あるものとなるに違いない。
そこに必要なのは地元産の品のどれをどのように使うかという発想だけだと考える。