
第8節 清水エスパルス戦プレビュー
J1通算20000点まであと″1ゴール″。
ACLの関係で金曜日開催はフロンターレとG大阪の2チームになります。
この節目の得点は是非ともフロンターレの選手に取って欲しいですね。
さて、今回は3つに分けていきます。
〈目次〉
1.累積警告で出場停止のハイネル。独特のリズムから繰り出されるドリブルがない今節。鬼木監督は阿部浩之をどう使ってくるのか。
2.今節もポイントは″高さ″。止めるべき選手はなんと言っても鄭大世。恩返しをされないために注意しなければならないこととは?
3.【局面の強さ】を発揮したいフロンターレ。1試合ごとに遠ざかっているパスの怖さを取り戻さなければいけない理由とは?
以上の3つです!
それでは!
1.累積警告で出場停止のハイネル。独特のリズムから繰り出されるドリブルがない今節。鬼木監督は阿部浩之をどう使ってくるのか。
前節、イエローカードをもらってしまい累積4枚となってしまい今節はハイネル選手を欠くという状況になってしまいました。
ここ最近の試合でハイネル選手はようやく形にはまり、かなり必要な存在になっていたので正念場としてはいて欲しかったところです。
ただ、ぐちぐち言っている暇はありません。
″勝ちに行かなければ″勝利の女神は振り向きません。
おそらく、このハイネル選手の部分には前節復帰した阿部選手が入ると思います。
左サイドに入って先制点を呼び込んだ阿部選手。
ワントップでまた起用されるのか。
それともサイドハーフで起用されるのか。
今は長谷川選手がいますからどうなるのかは実際のところあまりわかりません。
阿部選手も長谷川選手も前線でのチェイシングは得意としていますし、ここは鬼木監督がどう出るのかが注目ですね。
フロンターレは直近の試合でシャドーのようなフォーメーションを採用しています。
ですが、流動的にポジションが変わっているのでシャドーという固定があるのかというとそういう訳ではありません。
ただ、守備の仕方は変わってきます。
シャドーがいるときはトップ下がいなくなります。
逆にシャドーがいなければトップ下がいます。
そこは相手の攻撃の出方を見て決めていかなければいけません。
どちらにせよ長谷川選手と阿部選手のどちらがワントップに入ってもやることは変わりません。
前でボールを奪う。
これに尽きます。
2.今節もポイントは″高さ″。止めるべき選手はなんと言っても鄭大世。恩返しをされないために注意しなければならないこととは?
″人間ブルドーザー″と称される鄭大世。
彼自身にとって等々力は実家みたいなものだと思います。
そこで本気でゴールを奪いに来るということは言わなくてもわかります。
おそらくというより、確実に今節もポイントは″高さ″になります。
前節、注意していた都倉選手にヘディングを許してしまいました。
ディフェンス陣も流石にここの部分はしっかりとケアすると思いますが、そう簡単に鄭大世選手は捕まってくれないと思います。
防ぐには2つのポイントがあります。
まず1つ目は「コースの遮断」です。
サイドへの配給源を潰し、サイドハーフに渡ってしまった場合でもドリブルをさせない。というのが第1です。
ドリブルをされたらクロスを打たれる確率がグンっと上がってしまいます。
そして2つ目は「エリア内での守備の駆け引き」というところです。
おそらく、グラウンダーのクロスは上げてこないでしょう。
浮いてるクロスがくるのがほとんどだと思います。
ニアサイドの選手がクリア出来ればいいですが、中に入ってしまった場合は話が複雑になります。
前節は都倉選手にマークは付いてたものの直前までは都倉選手が楽な態勢でした。
あれだと勢いに乗って飛ばれてしまうので防ぐのが難しくなってしまいます。
そういう小さい駆け引きが勝敗を分けるかもしれません。
そして、奈良選手も『ああいう選手(都倉選手)に、今後はやらせないぐらいの強さ、駆け引きを身につけないといけない。』と言うぐらいに耐久力や強さ、そして駆け引きのうまさを挙げています。
この試合もディフェンス陣の真価が問われます。
3.【局面の強さ】を発揮したいフロンターレ。1試合ごとに遠ざかっているパスの怖さを取り戻さなければいけない理由とは?
「フロンターレはパスサッカー」
風間監督が就任して以降、世間からの印象はこのようなものになったと思います。
元々、攻撃的なサッカーをしているフロンターレは取られても取り返すという形で勝ち星を得てきました。
その攻撃的なサッカーにパスというスパイスが加わることで攻撃の厚みは増し、″魅せる″サッカーと変貌しました。
ですが、ここ最近の試合を見ているとそのパスが怖くなくなってしまっています。
エリア付近でのズラしてズラしてのパスもそれだけで終わってしまっていますし、縦に付けるパスの積極性があまりないのが事実です。
中村選手はこれを強く求めていますし、これができれば得点が入りやすくはなります。
チーム全体が意識し、縦に付けるパスをすることで流れはこちらに傾きます。
ただ、パスが通っても雑にプレーしたらそれは0になってしまいます。
球際でも負けない、そしてその後に最高の判断をしてゴールに近づくという【局面の強さ】が必要になってくるはずです。
(RYUJI ICHIYA)