新しき風と潮流を呼ぶ クロスマーケット2
冬から徐々に春の足跡が見えてくる2021年2月20日から28日にかけて、VRChat上にて展示会イベント「クロスマーケット2」が開催された。
読み方は「クロスマーケット Second」であり、2020年5月30日から6月3日に開催されたクロスマーケットの第二回となる。
元々Oculus Quest対応ユーザー向けのバーチャル即売会として始まった初回の流れはそのままに、今回は参加サークル数が146サークルと
倍以上に増えての開催となっている。
会場へはVRChat上より「xket2」というワードで検索を行えば検索結果にエントランスが表示される仕組みだ。
英語のみで検索が完了するため、今回も英語しか入力が出来ない状態が多いであろうVRユーザーにも優しい仕様となっている。
エントランスに移動すると小部屋の中がスタート位置となっている。注意書きやミラーなどが設置されており、一通り必要な情報はここで確認する事が可能だ。
部屋内部のスイッチを押すと画面が暗転、巨大ビルの建つメインの会場へと移動する事が可能だ。
ビルの側壁がスライドしながら入り口を形成するというダイナミックな仕掛けや空を照らすサーチライト、入り口をくるくると走るNISSANのロボット「エポロ」など
おおよそQuest向けとは思えない派手さに仕上がっている。
エントランスの巨大ビルの1階部分はコラボレーションVTuberが並ぶ撮影スポットや企業のプレゼント企画などが掲示された壁面にぐるりと囲まれている。
2階には各展示会場へ移動可能なポータルが存在するが、それぞれポータルの上に会場を表す動物が設置されポータルの左右には出展者の名前が表示されるなど非常にユーザーフレンドリーに設計されている。
3階には各種イベントの案内板やクラウドファンディングの出資者ボードが設置されている。
各展示会場はQuest Marketの初回と同様スイッチで展示ブースを切り替える方式となっている。今回は非常に会場数が多いため回るのは一苦労だろう。
そんな声に応えてか、各会場を順番に移動できるポータルも設置されている。のんびりと歩いて回ればいつの間にか全展示会場を一周しているといったことも起きるかもしれない。
今回のクロスマーケット2については協賛企業がついていることが多くのユーザーから驚きの声をもって迎えられた。
大手プラモデルメーカーのKOTOBUKIYAや時計に計算機や電子楽器などでおなじみのCASIO、更には大手自動車会社のNISSANが名乗りを上げたのは有志のイベントとしては破格の協賛企業群と言えるだろう。
更には多くのクラウドファンディング出資者のお陰もあってかエントランス会場は大幅にその様相を豪華にして戻ってきている。
まさしく色々な人が開催に加わった「ユーザーの手による」イベントだろう。
現在もまだまだ新型コロナウィルスの影響は強く、リアルで展示会をやろうにも思うように出来ないという状況が続いている。
またそれは企業だけではなく創作活動を行っている同人作家やクリエイターにとっても同じ状態を強いられている。
VRというとまだまだ未開の地という感覚が抜けないと思う方もいるだろうが、是非この機会に足を運んで頂きたい。
決して損はさせないだろうし、ヘッドセットがなくてもデスクトップモードでも入れてしまうこのイベント、決して損はさせないだろうから。
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