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【ストリートリック2】 非言語の会話

ストリートリックとは私のつくった造語で、路上のおもしろいトリック的なものを探す試み。
1があるので先に読むと理解してもらえるかも。

前回の記事はこちらから↓


さて、今回は乃木坂から表参道までを歩く。
ちょっとしたvlog形式を試してみようと思う。交通費をケチりたく、ひと駅分を徒歩で移動する。

スタート地点は乃木坂の21_21 design sight から。表参道までの道のりは単純で、大体20分弱歩けば移動できる距離。
今回は青山霊園沿いを通る道でストリートリックを探そうと思う。
墓地が苦手な人は避けた方がいいけど、なかなかにおもしろいものをみれるのでこの道はおすすめ。日暮里のような雰囲気で個人的にはわりと落ち着いて散歩できるルートだと思っている。

歩き始め。
特段オッって惹かれるものはまだないけど、道中ときめいたもの。

昭和に建設されたアパートメントの書体。このような文字の、メルヘンさとバリエーションには度々驚かされる。
最近は殆どシンプルな書体のプレートだけど、こういうのはもうやらないのかな。

更に歩き進める。謎のグラフィティに遭遇。
3段腹くらいの贅肉。

緩やかな散歩道を楽しんでいたところ本題はここから。

私たちは日々、非言語・無声の会話に囲まれている。さっきの贅肉グラフィティもそのうちのひとつ。


アウトローとも言われている、壁面を使った会話。匿名性を持ちながらも、個人が同じマークを繰り返し使い続けるため、記号で誰かを判断する世界だ。
青山霊園脇を進んでいた途中ふと何者かの視線を感じたのはとりあえず置いといて、そんなグラフィティーにさらなる匿名性を感じた、乃木坂ならではのおもしろいもの。

なんと21_21 design sight の入場ステッカー。この柱だけかと思ったら、その先に

たくさん続いていて賑やかだった笑

これもグラフィティって呼べるんじゃないかと思った。

21_21では、鮮やかな青丸の中央に白い小さな丸があしらわれたこのステッカーがチケットとして使用されている。

このステッカーは「21_21EYE」と呼ばれており、その名の通り”目“がモチーフとなっている。21_21 design sight の“sight”とは視力のことで、「デザインの視力」「ものごとの見方」「見ることの大切さ」を重視し、ステッカーは視点を表現しているそうだ。

ってことはこれ全部目?
霊園の中どこからか視線を感じたのは幽霊ではなく、コイツらだったのか。驚かせるな。

21_21の展示を鑑賞してからの帰路、私と同じような交通費ケチり隊が非言語のコミュニティを形成しようとしている。
子供の時のシール遊びのように、簡単だからできる街中の会話。

今日もおもしろい散歩道でした。
一応目的地は設けており、欲しい本を求め青山ブックセンターへ向かっていたのでした。
ここはいつ訪れても必ず気になるものが見つかる大好きな本屋。

無事、目的の本に出会えました。

次回は【ストリートリック3】水のカタチ
です。
最後まで読んでくれてありがとうございます!

ではまたネ👋


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