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毒親に負けないで自分らしく生きよう〜毒親出現の予防法と毒親対策〜

テレビドラマでは、どんなにうまくいっていない親子でも、最後には主人公が「親はこんなにも深い愛で自分を育ててくれた」と気付いて分かり合って終わる。これは毒親に当てはまらないし、サイコパス的な人物に接したことのないお花畑な作家が描く一面的なシナリオだ。

私はもう50代で私の親(母)は80代。35年に及ぶ毒親ぶりは年月が経っても変わらない。「いつか周りの家族のように安心できて温かい関係を持ちたい」といった期待は必ず裏切られる。毒親を持つ私たちが日常的に受けてきた多くの仕打ちは、例えば、学費の返済要求を受けるとか、勝手にパートナーの身元が調査されるとか、職場の上司に電話がいくといったことは全て異常です。毒親の行動や言動に合理的な理由を探したら負け。毒親が一番大事なのは自分自身であって、自分の思い通りにならないことが許せないだけ。ロジックが違うので話し合いができる相手ではない。したがって、私たちの生活や家族を守るには、毒親とは一切の接触を断ち、毒親が最後の日を迎えるのを待つしかないのです。

そう思うに至った私の実体験とそこから見えてくる毒親出現の予防法、毒親と対峙することになってしまった際の具体的な対応策など、以下の4点について詳しく紹介したいと思います。
① 弁護士に相談する
② 行政のサポートを受ける
③ 私の実体験
④ 毒親の背景分析と予防法

私の母の性質は生い立ちによるところが大きいと思います。一方で、私が10代のとき反抗期もなくて親が子離れする機会を逸したのもしれないし、何より遺伝するものかもしれない。私たちに非はありませんし、責任を感じたり、申し訳ないと思うのも違う。ただ、私は我が子への負の連鎖を断ち切るためにも、私と母の関係を教訓としたいし、意識的に我が子への接し方を考えていきたい。

私たちは本来の自由で平和な人生を送るべきです。そのためにも、本ノートが今も毒親で困っている皆さんの参考になれば本当に嬉しく思います。


① 弁護士に相談する

毒親問題を専門に扱う弁護士がいます。実際に弁護士の先生からいただいたアドバイスを共有したいと思います。

子の親に対する扶養義務や責任は限定的である

  • 扶養義務とは、最低限の生活を送れない(生活保護レベル)場合に生じる義務である。持ち家があり、毎月十数万の年金があるような場合は、例え預貯金がなくても、子の親に対する扶養義務はない。親が工夫して生活すれば良いだけの話である。こちらが人並み以上の生活を送れているとしても援助する必要はない。

  • 親から扶養義務を争って訴訟を起こされる可能性は極めて低い。何故なら親も弁護士費用がかかるので、訴訟に踏み切るにはハードルが高い。しかも上述の理由で裁判ではこちらの言い分が通る。

  • 生活が立ち行かなくなった親が生活保護を申請した場合、行政から扶養照会が来る。しかし、こちらには家族がいて子どもの教育費用がかかることを説明すれば金銭的な支援を行政から求められることはない。こちらの生活レベルを一切落とすことなく、親は生活保護を受給できる。

  • 今後一人暮らしが難しくなったとしても、親のために介護施設を手配する必要はない。ソーシャルワーカーに相談すると、かえって行政からコンタクト先として認識され連絡が来るようになる。仮に行政から連絡が来ても、いびつな親子関係を説明し、弁護士に相談して内容証明を送ったことを説明すれば、行政の責任で施設に入れてくれる。

  • 万が一、親が自宅で死んでいても、保護責任者遺棄致死罪に問われることはない。これはネット情報の誤りであり、気にしなくて良いと聞いた。親が失火や自動車事故を起こしてもこちらが損害賠償を請求されることはない。

こちらにできる対処法も限定的だが有効だ

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