Black Lives Matter
アメリカ留学時代、沢山一緒に遊んで、沢山バスケもした親友のAnthony。留学生活を終えて、日本に帰る前日に撮った写真です。別れ際、車に乗って出発しようとした瞬間、お互い涙が突然溢れてきて、Anthonyが首から掛けていた娘の写真が入ったドッグタグを車の中に投げ込んでくれました。もう15年前なので、今ごろ娘さんも高校生ですね。
今でもこの写真とドッグタグは宝物です。
留学時代はバスケ部のTEAMメイトをはじめ、多くの黒人の友達が出来ました。アジア人が少ない地域に留学した事もあって、色んな差別も受けましたが、いつも助けてくれたのは黒人のチームメイトでした。沢山沢山助けてもらいました。
帰国する時は、そんな彼らとの別れが本当につらく、寂しかったのを今でも覚えています。
数ヶ月前、George Floydさんの事件が起こった時に黒人の親友から、もしよかったらドキュメンタリー「13TH - 憲法修正第13条」を見てくれと連絡があり、YouTubeやNetflixで配信されていたので、すぐに見ました。
アラバマ州のセルマでの黒人選挙権獲得までの道のりを題材にした映画「Selma邦題:グローリー 明日への行進」の話も含まれていました。
約250年にわたって続いた奴隷制度。その奴隷解放後も黒人差別は消えず、黒人の人権を認める公民権法が出来たのは1964年の事。それでも差別は消えず、奴隷制度に由来するレイシズムがあるため、人種別のコミュニティが生まれる。そして多くの黒人が黒人地区で生まれ育ち、貧困により教育の機会も奪われ、学べず、就職も出来ず、貧困から抜け出せない。 その結果犯罪に走り、犯罪 → 逮捕 → 刑務所の負のサイクルから抜け出せなくなる法的、社会的な罠。
比較的安価で手に出来るドラッグ(クラック)に重度の罪(粉末コカインの100倍)を課したり、議員に働きかけ、長期間投獄できる法案を通過させて常に刑務所を満員にする監獄ビジネスなど、目を覆いたくなるような事実が描かれていました。
正直沢山知らない事があったし、まだまだ全然理解出来ていないなと。。。
アメリカ留学時代、黒人のチームメイトと過ごす時間は沢山ありましたが、ここまでの話をした事は正直ありませんでした。
日本ではどうしても環境が違うし理解しようと思っていても、なかなか理解できない事は正直あると思います。
でも大切な事は、環境が違うから知らないのではなく、過去に起こった事実、今実際に起きている事実を「知る事」です。
差別は決してはあってはならない事です。
自分たちが思っている以上に根深いものです。
生きるか、死ぬかの瀬戸際で今も沢山の黒人が戦っています。
近い将来、子供が生まれた時には、きちんと教育出来る様にしなければいけないと思いました。
自分らの子供が働く年になった時には、今よりも更にグローバル社会になり様々な人種と日常的に接する社会になるでしょう。
そういった社会に出る上で、差別の歴史、差別の意味を、きちんと自分の言葉で教育出来るようにならなければなと思います。
残念ながら日本国内のニュースでは、George Floydさんの事件や先日のJacob Blakeさんの事件も、日に日に話題に出る事が少なくなってきていると感じています。
長い歴史の問題の1ページを理解しただけではいけない。
1人でも多くの人にこの現実を伝えて、歩みを止めない事が大切。
肌の色なんて関係ない。
長く根深い歴史にピリオドが打たれる事、Diversity&Inclusionについての理解が深まる事を心から願います。
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