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新卒フリーランス6年目が経ちました。普通にしんどかった

フリーランスを学生の頃から始めて、7年目が経ち、新卒フリーランス(社会人?)になって6年目が経ちました。

Googleで検索すると「新卒フリーランス やめとけ」「新卒フリーランス 失敗」「甘い」「末路」とかいろんなサジェストが出てきます。

6年やった僕としては、普通にしんどかったです。

先人たちや大人の言うことはあながち間違っていなかったのだなとこの歳になって痛感しました。世の中のおじさん・おばさんは本当に偉い。

苦労話をして「俺すごいんだぞ!!!」といった偉そうな文章を書きたい気持ちではあるのですが、めっちゃ失敗しましたし、軽はずみにおすすめできないなと思いました。何もいいことばっかりじゃなかったです。社会をめちゃくちゃ舐めてました。

この選択をやって大きな後悔はないのですが、もっと上手くやれたなとかはすごく思います。

僕の場合は、面白そう!みたいな勢いで始めてしまったので、後からかなり苦労しました。今もそれなりにしんどいなと思うタイミングはあります。懐かしいです。

これまでの失敗や気持ち的にしんどいなと思ったことについて軽くまとめてみました。「こんなやばい失敗があったんだよ…!」とかの細かいストーリーは特にないのですが、これから新卒フリーランスに挑戦しようと思っている方は参考にしてくれたらいいなと思います。

僕が新卒フリーランスになって失敗した3つのこと

まず、僕が新卒フリーランスになって失敗したこと3つです。

ビジネスマナーとかスキルアップは日々学べる部分は大きいので、静かに失礼をかましていた可能性はあるのですが、そもそもフリーランスというキャリアを選択する前にそれぞれちゃんと考えたり調べたりしておけば良かったなと思います。

①自己分析が適当すぎた

僕はただ面白そうというそれだけの理由でこの業界に飛び込みました。
あと「就職活動面倒くさかったし、生きれる程度稼げてるからいっか」というかなり適当な感じで始めました。

なので、自分が何がしたいとか、どういう人間なのか置いてけぼりのままフリーランス活動をしていました。そういうのもあり、フリーランスになってから3回くらいかなり深い病み方をしました。時間がもったいなかったです。

人生経験が乏しかっただけでもあるのですが、社会人になってから自己分析とかを頑張り始めたので、学生のうちにそこをある程度深ぼっておけば、自分がする選択肢は違ったものになった可能性があったなと思います。

今って自己分析をする方法って調べたらいっぱい出てきますよね。ストレングスファインダーとかMBTIとかそういうのを早くやっとけばよかったなと。

②仕事の流れを理解してなかった

仕事って色々な流れがあるんですよね。僕はライターをやっていたのですが、ライター業務って結構下流です。上にディレクターがいて、PMがいて、エンジニアやデザイナーがいて、アフィリエイトで収益が上がって、オウンドメディアなら自社サービスを売って売上を上げてなどなど。

他にも動画編集とかも下流ですし、仕事っていろんな役割がありますし、いろんな職種があるんですよね。

他にも会社がどういう風にまわっていて、予算はどのように組み込まれているのか、何の売上が僕の報酬に当てられているのか、職種・役割は他に何があるのかなど本当に何も知りませんでした。考えようともしていませんでした。僕の仕事はただ文章を書いて納品するというものだと思っていたので。

SNSで適当に得た知識だけで動いていたのでこの辺りの勉強が不足していてめっちゃ失敗したなと思います。早めに知っていたら、もう少し上手に立ち回れたな〜と遠回りした気がします。

③独立=アイデンティと思い込んでいた

学生のうちに生きれる程度にバイト以外で稼げたりしちゃったもんだからめっちゃ調子に乗りました。普通にすごい人はもっとすごいのに自分を客観視できていなかったです。

「独立・フリーランス=自分」と思い込んでしまっている節があって、どこかのタイミングで「あれ、俺の中身空っぽじゃん…」と気付いた時は結構苦しかったですね。いろんな人を見るうちに、自分は全然すごくないんだと気付いたときが本当にきつかったです。

井の中の蛙と言いますか周りで同じような人が少なかったですし、何より人からよく見られたいみたいな承認欲求が爆発していたので、謙虚になれるタイミングがもっと早かったら気持ち的にも楽だったかなと思います。

ただ単純に自分に自信がなかっただけなのに肩書きにすごいこだわっていたのは本当に失敗です。学生時代バイトと飲み会しかしてこなかったのでめっちゃイキってました。反省。

新卒フリーランスになってしんどいなと思った3つのこと

続いて、新卒フリーランスになってしんどいなと思ったことです。

さっきの失敗は、気持ち的にはあんまりしんどくなかったのですが、これから紹介することは、心理的に結構きつかったことが多かったかなと。

①営業・経理・スキルアップなど自分で学ばなければいけない

誰も教えてくれないので、自分で何もかも学ばなければいけないのが割としんどかったなと思います。

請求書の書き方とか最初はめちゃくちゃ適当でしたし、経理とかも意味がわかりませんでした。確定申告とか訳が分からなかったですし、今年めっちゃ調子いいわとか思ってたら年金・国保・住民税・消費税などの税金関連でお金が無くなります。会社は組織化して分業していたりするので、全てを会社員の人がやるとかは役職によって限られているのかなと思うのですが、新卒フリーランスは、何もかも常にググる必要があったので、仕事をするより調べている時間の方が長かったなと。

コミュニケーション能力も皆無だったので、クライアントの意図を汲むという点でかなり頭を悩ませました。自分の基準で仕事をしてしまっていたので、良い悪いがわからず、かなり雑な仕事っぷりだった可能性も高かったです。今も多分雑いです。

社会人の基礎やマナーとかは色々な発信者が伝えてくれていたり、ライター業とかなら案件によってレギュレーションがかっちりしているので文章の書き方から学べたりはするのですが、普通に会社に入って学んだ方が効率は良かったなと思います。ライターとかならSEOの勉強が入りますし、まさに会社入った方がいい。1人だと自分でメディアやるかお金払って勉強する選択肢しかなくなりますからね。メディアもお金いるし。

まだまだ勉強不足ですが、一旦一通り学び始めてから、4年〜5年くらいで少し慣れてきたので、「いや遅いわ…」ってなりました。しんどかったです。

②今生きれていても来月死ぬかもしれないメンタルの不安

案件が毎月継続的にあることが保証されていれば、ある程度は安心できたりするのですが、フリーランスってそういう訳にもいかないんですよね。僕の場合ライターとかなので、アプデでサイト飛んだりして経費削減!とかの措置をクライアントが取ったりとかもあります。ならすぐに別の施策に移るので切られますよね。

月初になって急に売上40万飛んだとかもあったのでかなりメンタルやられました。数ヶ月おきにそれが起きたりするのでまじで萎えました。
倹約・節約をしつつ、そういったリスクに備えて淡々と仕事をこなせられたら良かったんですが、僕の場合はバカだったんであまり上手くいかなかったです。ずっと一喜一憂の繰り返しをしてました。

あと、これは僕の性質が影響している場合もあるのですが、まともな金銭感覚が育っておらず、お金使いもずっと荒かったです。しかも好奇心が強いので、楽しそうな事業や遊びにはバンバンお金を使ったりしてました。今月カツカツだなぁとか思いながら毎月口座の貯金額と睨めっこしていた時期もあります。自制心がめっちゃ求められる職種だなと思いました。貯金まじ大事。

③まともな脱サラフリーランスに勝てない

まともに仕事をしてきた人がフリーランスになるキャリアが最近では増えていると思うのですが、僕みたいな怠惰な人間がいきなり自由になると、決まった時間に働く習慣がないので真面目に働いてきた人たちに勝てないんですよね。

最近では、SNSでサラリーマンを辞めて、ライターやら編集者などのフリーランスになる人も増えています。あの人たちってめちゃくちゃ働くんですよね。怠惰な人間は同じことをずっとしていると飽きてダラダラしてしまうという方向性に行ってしまいがちで、僕は本当にダラダラしまくってました。なので、物量をこなすというのもきっちり働くとかに慣れるのに時間がかかりました。

「リクルートからフリーランスに転身した人にどうやって勝つんだよ…」と何度も思った気がします。一時期、一緒に働いていた脱サラフリーランスの友人は、1日の睡眠時間5時間+昼寝とかでその他の時間一生仕事っていうイーロンマスクみたいな生活してました。めっちゃ刺激になり僕も真似してみようとしたのですが、鉄人ムーブはどこかでガタがきました。えぐいです。

小話は置いておいて、新卒フリーランスのビジネス戦闘力は底なので、社会人の基準値まで上げる作業はめっちゃ大変だったなって思います。別で知り合った会社員の人に話を聞いたり、良さそうな仕事ハックを聞いたりして取り入れてましたが、真面目に会社員やってきた人たちに勝てないのが現実だなと思いました。

最後に:計画的にやれば上手くいく可能性はある

とはいえ、新卒フリーランスで本当に優秀な人はめちゃくちゃ稼いでいたり、環境が良かったりする人は全然上手くいっていたりします。

ある程度貯金したり、学生のうちに稼げるようになったりなど計画的にやっておけば大丈夫だった説は僕の中であります。僕は本当に何も考えていなかったので、めっちゃしんどかったなと思います。とはいえ、今思うと楽しかったですし、いいこともあったので、その辺りはまた別のタイミングで書こうかなと思います。

参考になったかどうかはわからないのですが、結局その人次第・運次第みたいなところはあるので、一歩踏み出すのであれば、僕は応援します。

では、以上!

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