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「起業なんてクソくらえ」そんな僕が起業家シェアハウスを立ち上げるまで

「君起業した方が良いよ」
「いや、僕は起業じゃなくて自由な生き方がしたいです」

この会話が僕の起業人生のスタートだった。

スタートアップで夢破れ、精神的に崩壊していた僕は

「起業はもう諦めよう自由になりたい、ヒッピーにでもなろうかな」

と、ワーホリを視野にいれながら、恵比寿で毎晩飲み歩いていました。

もう責任を負いたくない、周りの期待を裏切りたくない

起業に対して


「社会に価値を生み出そうとしてるのに、失敗したらこれかよ!クソくらえ」 

とまでも思っていました。

そんなある日、友人が病んでいた僕に

「VC系の方がインターンを募集しているのだけど、話してみない?」

とメッセージをくれました。

「VC…..ってなんだ?」

初めて聞いた業種でしたが、時間だけはあったので
トミヤマさんという方とお会いすることになりました。


トミヤマトモヒロさんとの出会い

VCについて何も知らなかったので

とりあえずググって知った知識だけを持って、トミヤマさんに会いに行きました。(以下トミーさんと呼ばせて頂きます)

集合場所は品川のInterContinentalホテルの、最上階のラウンジ

「おお、何だここは??こんな世界があるのか….!!!!」

気構えていた僕の前に現れたのは、ラフなT-shirtsを着たトミヤマさんでした。

僕の最初の印象は

「こんな高級ホテルのラウンジなのに、格好がラフすぎでしょ!笑」

でした。

彼は、フィリピンの金融業出身で、現在はRisk Takerという組織でVCを作っている方です。

「どんな話をされるのだろか….!」
とビクビクしている僕でしたが

彼は自分の話はあまりせず、僕の話ばかりを聞いてくれました

ドイツでの話、営業の話、殺されかけた話

そこでトミーさんは

君は、インターンじゃなくて起業した方が良いよ!

と突然言ってきました。

しかし、僕は

いや、僕は起業じゃなくて自由な生き方がしたいです

ときっぱり言っていました(笑。

その時は、起業なんてするつもりはサラサラありませんでした。

それでもトミーさんは

「来週投資先を見に沖縄に行くんだけど、来るかい?君面白いから連れて行くよ」

と言ってくださり

僕は好奇心と、シンプルに沖縄に行きたい気持ちから

学校をサボって、沖縄に行くことにしました。


沖縄で起業家シェアハウス爆誕

沖縄に着くと
Risk Takerのメンバー、Risk TakerがスポンサーをしているSocial Design株式会社の方々と出会いました。

お会いした方々は、スタートアップ、上場企業の新規事業出身の方がほとんどでした。
彼らの話を聞いて、僕は段々と

「起業ってかっこいいな….!こういう選択肢もありだな….!」

と思い始めました。

沖縄2日目


人生初めてのポールダンスバーで、ダンスに見惚れていたところ

「起業家が集まる合宿っていうの、面白そうじゃない?」

とトミーさんがポロッと言いました。

隣で酔っ払っていた僕は

「面白そう!それやりましょう!!!!」

とノリで返し、生まれたのが起業家シェアハウスでした。

今思えば、直感で何か楽しそうだな!と思っていたのかもしれないです。

沖縄のダンサーさんに感謝です。本当。


幻の起業家シェアハウス

11月末、僕は映像の仕事で大阪に1ヶ月ほどホステルに滞在していました。

そこで、なぜか起業家コミュニティのことが頭に残っており

まず試しに
「5日間の起業家育成合宿をやろう!」と思いつきました。

施設の許可も取り、Risk Takerもスポンサーをしてくれることになり

集客も定員を超え順調でした。

しかし、、、

コロナの第二波が大阪を襲い、ホステルは休業。
合宿自体は中止になってしまいました。

いつもこれだ…..

もはや驚きもしなかった。

「やっぱ起業はやめよう」また起業に対しての熱は冷めました。


第0期 起業家シェアハウス

2020年12月
幻の起業家シェアハウスがなくなり、へこんでいた僕に
Nowroomの北野さんが

「調布のシェアハウスの部屋取れそうだからやらへん?」

と僕を運営に誘ってくれました。

僕「1月からですか?」

北野「2週間後からよ!」

僕「???????????」

気づいたら僕は手と足をフル回転で動かしていました。

急遽集めた創業メンバーの4人で

「これいけんのか???」

と言いながら、
毎晩コンテンツメイクし、集客する

という荒技をし
なんとかして、U-25起業家、起業準備者40人を集めました。

細かいコンテンツは参加者と一緒に作って
なんとか最終ピッチまで持って行くことができました。
(今思えばめちゃくちゃでした笑笑)

この時から、スタートアップの速度感、死ぬ気でやるからこそ生まれる充実感に喜びを感じ始めました。

起業家シェアハウスの代表になる

第1期が始まり、銀座の一等地のホステルを抑え、50名ほどの参加者を集めることができました。

そこで運営陣の中で
今後起業家シェアハウスをいどうしていくか?という話になってきました。

そこで、この2ヶ月を振り返ってみると

僕のアイデアではなく、段取りを組んだのも僕ではないけど

一番熱を持ってきて進めてきたのは僕だな、一番この場所が好きなのは僕だな

何気なくやっていたことが、実は自分のやりたいことだったとに気がつきました。

そこで、僕は運営のメンバーに勇気を持って

「僕にCEOやらせてください!!!」
と言ったら、

割とあっさり

「おー!いいよー!やりな〜」

と許可が降り

本当にあっさり僕の会社で運営することになりました。

そこで、1期、2期、3期を通し

合計170名の方に参加してもらいました。

起業はクソくらえ!の真意

実僕は起業に対して、クソくらえ!と思っていたわけではなく
自分にクソくらえ!と思っていたんです。

本当は起業したかったんです。

しかし、失敗すること、周りの期待を裏切ること、そして自分が傷つくことが怖かっただけなのです。


当時の自分が認められなくて、周りがクソと思い込むしか自分を認める術がありませんでした。

一番ダサいやつです。

そこで起業家シェアハウスを進めるにつれて、ダサい自分に気づき

もう一度、自分と向き合い
やりたいことをやろう。自分の弱さも受け入れ、改善していこう。

と決意することができました。

本当に、Risk takerおよび関わってくれた方々、感謝の気持ちでいっぱいです。

結局、なんでやっているのか?

会社の理念はここでは置いといて

個人的な理由は本当にシンプルで

①自分と同じ境遇の仲間を増やしたい
②社会において人生の選択肢を増やしたい
③若いからこそ勝てる
④海外でも勝負できるサービス

この4つです。

①自分と同じ境遇の仲間を増やしたい
僕は基本的に1人では何もできない寂しがり屋なので、自分の仲間が増えていくことにとても喜びを感じます。
同じ方向に進でいる仲間と共に、笑って、苦しんで、お互いの小さな成功を喜び合って
そんな日々がとても幸せで、この気持ちをもっとみんなに体感してほしい、この当たり前の環境をずっと続いけたい、という意志からコミュニティを運営しています。

②社会において人生の選択肢を増やしたい
現在、フリーランスや副業など色々なライフスタイルが増えてきていますが、「起業」に関してはまだ少数派と言えます。
僕の目標は、人生の選択肢を増やし、自分自身で決断できる人材を教育することなので、まずは「起業」という選択肢を世の中に普及させたいと思っています。

③若いからこそ勝てる
20歳が起業家支援?ファーストキャリアでそんなことできるのか?
という意見もいただきましたが

僕は、若さ、独自性こそがアドバンテージだと思っています。

「20歳の起業家が毎月40人囲ってシェアハウスやっているらしいよ?」

面白がってくれる方は必ずいるはずです。

また、参加者とも同じ世代のため
参入のしやすさは必ずあると思っています。支援するというかは、一緒に成長しようぜ!と言った感じです。

③海外でも勝負できるサービス
僕は将来的には日本の市場だけではなく、海外の市場を狙っています。
そこで、起業家とVCは世界のどこにでもいるので、海外市場も狙えるビジネスだと確信して動いています。

まだ自分でも言語化しているところで、もっと出てきたり、やっぱり違ったり
とかすると思うのですが、今はこう思っています。

これが起業をクソくらえ!と思っていた20歳が起業家育成を始めた経緯です。

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