電子フラッシャー付自転車
補助輪付き自転車から卒業できたのいつだっただろう。
小学校に入学する前だったか。
昭和40年代後半から50年前半にかけての話しだ。
小学校、中学校と同級生の幅が広がっていくたびに
お金持ちのヤツもちらほら現れてきた。
あたらしいものを自慢げに披露するヤツだ。
流行の自転車もしかり、
仮面ライダーのサイクロン号の自転車版ともいえる(ちょっと大げさかもしれないが・・・)電子フラッシャー付自転車の登場だ。
姉のお下がりの自転車にいつまでも満足できるはずもなかった。
隣り町の自転車屋さんからカタログをもらい、ぼろぼろになるまで見ていた。
10段変速、空気入れも標準装備、目玉は、その目玉の横にあるフラッシャーが光るのである。後ろのテールランプも付いている。
しかし、維持費がかかるのであった。
電子フラッシャーを作動させるには単一電池が6本くら必要だったのだ。
これは不経済であった。
もう50年近く前の話しなので、記憶が飛んでしまっているが、
そこそこの自転車をじいちゃんに買ってもらった、と思う。
まわりが買いそろえて、ツルんで走っているのに、ママチャリでは恥ずかしくてツルめない。仲間はずれにされてしまうのだ。
しかし、今思うと、今思ってもしょうがないのだが、
お金持ちのボンボンのおもちゃのように見えてしょうがない。
でも、当時は需要があったのだ。
平和な時代だったのだ。
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「愛車も喜ぶ 優しいクルマの扱い方」
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