イベントをやらない罪悪感
今年の10月31日は、ハロウィンと十五夜が46年ぶりに重なったという。
ハロウィンはここ5、6年くらいだろうか、日本にも定着してきたのは。
小学校6年生の次男が幼稚園の時にはそういった行事にまつわるイベントの作品を作って帰ってきた記憶がないのでそんなものだろう。
お正月、誕生日、こどもの日、七夕、お盆、七五三、クリスマス・・・。
日本には様々な季節行事がある。
クリスマスは私が幼少期の頃からもう定番であったし、3歳くらいだったのだろうか、クリスマスツリーを母と買いに行った日のことをわりと鮮明に覚えている。
さて。ハロウィン。我が家ではここ数年多少の部屋の飾りつけはしていたが、特にこれと言ってハロウィンらしいことはしていなかった。
トリックオアトリート!的なお菓子配りもしたことがないし、しいて言えばパンプキンパイを時々焼くくらいだった。
今年は2週間くらい前にパンプキンパイを焼いたので、もう作る気はなかった。じゃあどうしよう、と少し思ったけれど今年はカボチャでも何でもないスーパーで売っていたロールケーキを買って終わりにすることにした。
(カボチャの煮物、とちょっと思ったけど、冬至じゃないしなと思ってやめた。)
ロールケーキも家族で食べて、シャワーを浴びている時、ふと思った。
次男は今年まで小学生だし、ささやかでも何かハロウィンらしきことをすれば良かったな、と。
夫の実家は七五三もやっていないから写真もないし、誕生日もこれと言って特に記憶がないという。クリスマスプレゼントも誕生日プレゼントも、じゃあこれは誕生日プレゼントの分ね、みたいな感じでプレゼント前借りのような感じでもらっていたようだ。
私の実家は派手ではないけれど、クリスマスも誕生日もそれなりにパーティー仕様の「ごちそう」が出て、大人になっても母が作るご馳走を楽しみにしていた。
七五三もあまり記憶にはないけれど3歳と7歳の時の家族写真がある。
夫の家庭はごく普通で、仲の良い家族だ。
ただ、季節行事をやるかやらないかは、どこの家も母にかかっているように思う。
あぁ、やっぱりささやかでもハロウィンらしいこと、やれば良かった。今年は飾り付けさえもしていない。
記憶に残るかどうかはわからないけれど、ふと思い出すことがあるかもしれない。
シャワーを浴びながらなんだか涙が出てきてシャワーを顔面にかけた。
最近になって定着しつつあるハロウィンを毎年きちんとやっていたわけではないけれど、ちっともやらなかったのは初めてかも。
子どもが少しでも喜ぶような季節行事をやらなかった罪悪感。
自己満足でもいい。やれば良かったな。
今年のクリスマスはきちんとやろう。
正直、子どもたちが大きくなるにつれてツリーを飾るのも億劫になってきていた。
だってツリーの飾り付け、子どもたちが年々面倒くさがるから。
我が家はツリーの下に「サンタさんから」とプレゼントを置くのは小学生まで。
現実主義の次男だが、なぜかクリスマスプレゼントのリクエストは喜々として毎年サンタさんにお手紙を書いている。
それをニヤニヤしながら見ている長男。
中学生からは親から特別にプレゼントね、ということでリクエストを堂々と聞いて交渉を重ねた上でツリーの下に置いている。
ハロウィンの日の夕方、私の実家から荷物が色々と送られてきた。
お礼の電話をしたら、母が
「すっかり孫の日のこと忘れちゃってて~。今頃になってごめんね~。」と。
孫の日。
イオンあたりでなんだかポスターを見たことがあったかも。10月の第3日曜日で今年は10月18日だったらしい。
もう、いいよ。
季節行事、これ以上増えないで。
やらない罪悪感、増えちゃうからさ。
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