土曜午後にケガ、病院探しと治療で気づいたこと・知ったこと。
長男が土曜日の午後、学校帰りに自転車で転んでケガをした。
段差をうまく乗り越えられず、滑って投げ出されたらしい。
ドアの開閉音が聞こえたので、2階から「お帰りー。」と声をかけたがいつもの返事が聞こえてこない。
見てみると、顔半分から流血している。
左腕を路面についたがそれにとどまらず投げ出され、顔まで擦ったらしい。
顔面はダラダラと流血。
殴られた?と見まがうような感じに目の周りが青くなっている。
時間は3時過ぎ。
家から近くの整形外科はほとんど午前診療。
大分昔に利用したことのある整形外科がかろうじて開いているようだったので電話をかけて聞いてみる。
腕と顔をケガしていると伝えると、うちでは首より下しか診察ができないと言われた。
腕は診ることができるが、顔のケガは脳神経外科か形成外科の受診をお願いします、と。
さらにその病院、この日は予約でいっぱいなのでもう診られないらしい。
ダメ元で腕も顔も見てもらえる病院は近隣にないか聞いてみた。
親切に1件教えてくれたが、予想通りそこは土曜午後診療はしていなかった。
困り果てた私は、ここで仕事中の夫に連絡をする。
夫は当然のように首から上を優先した。
しかし、長男は見た目は無傷の腕を気にしている様子。
夫に説明しても埒が明かないなとうすうす感じてきたころ、
「状況説明はいいから、早く病院に行かないとみんな閉まっちゃうよ。」の一言で、私は電話を切った。
人に頼っても駄目だ、私が決断しなければ。
長男にもう一度聞く。
今一番どこが痛い?
「腕。腕が上がらなくなってきた。」
よし、整形外科でもう一度範囲を広げて探そう。
5時までやっているところがあるかもしれない。時間は午後4時を回っていた。
2件見つかった。
知らない病院だったが、家から近そうな方に電話をかけてみる。
説明したら、今から来てくれれば診ますよと言われ、ここでやっとホッとした。
診察結果は「左肘骨折の疑い」。
レントゲンを撮って、もしかしたらこれは・・・という所見があるらしい。
とりあえず、1週間シーネで固定してねと、腕骨折の典型的な姿になった。顔面の流血も見た目がすごいけど擦り傷だね、と消毒など手当てもしていただいた。
結果的に夫が言った脳神経外科には行かなくて良かった、ことになる。
こういう時の冷静な判断は、頭ではわかっているつもりでも本当に難しいと感じた。
流血して帰宅した長男の姿を見て、冷静さを欠いたと思う。
近くにいない、もしくは駆け付けられない夫に連絡してもどうしようもないということ。
ここ数年、家事育児を率先してやってくれる夫につい、頼りたい気持ちになってしまった。
それまではシングルマザーかのように完全ワンオペ育児だったから、当時は夫を頼りになどせず、自分で判断していたのに。
生ぬるい環境に慣れきっていたな、と反省した一件にもなった。
加えて、首より下は整形外科、首から上は形成外科か脳神経外科というのも今回学ばせてもらった。
その後。
なんとあんなに見るも無残な顔面だったのに、ほぼ1週間でかさぶたさえも取れて、ぱっと見ケガしたようには見えないくらい回復した。
若いって素晴らしい。
骨折の疑いの腕はその後MRIもして、はい、骨折ね。当初の診断通り全治3週間ね。となった。
でも本当に軽微な骨折(ヒビ)だったので、腕は3週間吊っててほしいけど、指先は動かしてね、もう痛くないでしょ。軽くてよかったね。と声をかけていただいた。
落ち着いたころ、長男の事故談話。
段差でズルっとなって、やべっ!となった時、長男は自転車やべっ!と思って変に受け身を取ったらしい。
なんで自転車・・・と思ったが、1月に買ったばかりのお値段もそこそこするスポーツタイプの自転車だったため「やべっ!」と思ったそうだ。
「かっこよく受け身取れなかったー。」
・・・かっこよくどころか、潰れたカエル状態だったと思う。
我が家は子供たちにこういうものにこれくらいのお金がかかるんだよという話はわりと伝えている方だと思う。
そのせいか、お金がかかってしまうことが気になったのかもしれない。
が、長男よ。
こういう場合は自転車より、体の治療の方にお金がかかることの方が多いのだ。
中学生まで無料だった子ども医療費助成制度。
今回、高校生になってから初めての病院で、治療費って結構かかるということがわかったようで。
2度目の診察でMRIの予約を入れましょうとなった時、
「ねぇ、お金大丈夫?」と待合室で聞いてきた。
確かにお金は大事だけど、お金よりも大事なものがあるからね。
次もしまた、やべっ!ということがあったら、自転車なんかいいから自分の身をまず守ってくれ。
そして、転んで前ブレーキが破損した自転車。
チャリ通復活の日が近いと見て、そろそろ修理に出すとしましょうか。
(こちらの治療費はいくらかなー。)