【映画】サラウンデッド
アマゾンプライムで見つけて観ましたが、現代的なアレンジの西部劇です。面白い!
物語は、駅馬車が西部の荒野を移動中に、強盗団に襲撃されるものの、強盗団のリーダーと、乗客だった黒人女性との闘いということです。
駅馬車が襲撃されるシーンは、ドローンを使った空からの撮影が斬新です。どういう位置関係で、駅馬車が強盗団の騎馬たちに襲われるかがよく分かります。このシーンを見ると、ジョン・フォード監督の「駅馬車」の影響を多かれ少なかれ受けていることが分かります。
しかも、全編、映像がとても美しい。
主人公の黒人女性は、レティ―シャ・ライトが演じますが、劇中では男装しています。黒人女性として生き延びるために、男と偽って軍隊(時代設定は南北戦争の5年後頃)に入り、雑用をしながら、軍人としての技術を身に付けます。
細くて、けん銃の方が大きいので、ちゃんと撃てるの?って感じですが、凄腕ガンマンだということが後半には分かってくる。
ちなみに、レティーシャさんは、ブラック・パンサーの映画で王様の妹役をやっていたようで、そういえば見たことがあると思いました。
しかも、黒人が、当時、いかにひどい扱いを受けてきたかということが、主人公と、捕らえられて鎖につながれた強盗団のリーダー(ジェイミー・ベル)との対話や言い争いの中で明らかにされていきます。
また、途中で、主人公の味方を装った黒人の賞金稼ぎが出てきますが、この人がまた信用できるのか、だまそうとしているのか、なかなか分からない。対話の部分の脚本がとてもうまいと思います。
監督は、アンソニー・マンドラーという方ですが、映像、ストーリー、俳優の演出のいずれをとっても、今後が期待できる監督です。