キャンサーイート〜癌が喰う〜|長編小説発売予告
泣ける本格医療小説 キャンサーイート〜癌が喰う〜
2025年2月発売予定
ストーリー
そしてジミ・ヘンドリックスは悲しく響いた
かつてオペの鬼と呼ばれ、大学病院の耳鼻咽喉科でメスを握っていた北里純は、娘のように可愛がっていた歌姫、麻酔科医の倉木真弓の後ろでドラムを叩いていた十年前を思い出していた。それは真弓も同じだった。オペ室で心電図モニターの音を聞きながら、口腔外科の神谷圭吾を思っていた。北里の親友であり、患者となった圭吾。真弓の患者となり、恋人になった歯科医師。圭吾に上顎洞癌が見つかった十年前を二人は思い出していた。口腔外科に所属する歯科医でありながら上顎洞癌で命を落とすという悲しい運命を辿る神谷圭吾と、圭吾を最後まで支える二人、そして忘れられずにいる二人の物語。
プロローグ 先行公開中
プロフィール
白瀬隆(Ryu Shirase)
歯科医師・翻訳家、ライター。長崎大学歯学部歯学科卒。医学部大学院公衆衛生講座在籍中に医学領域の翻訳事務所を経営する。現在は専門である口腔粘膜疾患外来にて診療に従事するかたわら、コンテンツライターとして歯科の啓蒙活動に参加している。
作者より
口腔外科に勤務していた際、筆者もその残酷さは目の当たりにしてきました。そして治療を受ける苦しみも、最も近くで見て、また患者を支えてきました。その経験を詰め込んだのが、本作「キャンサーイート〜癌が喰う〜」です。本作は支える人たちの悲しみ、大切さにも主眼を置いて描きました。癌は誰もがなりうる疾患です。そのため医療従事者も含めて全ての人にお届けしたく思います。
ジミ・ヘンドリックスを敬愛する圭吾と北里は、抜群の相性でセッションを重ね打ち解けていく。作中には「パープル・ヘイズ」や「レッドハウス」などの名曲が散りばめられている。
音楽を愛する著者は、本作をきっかけに読者がジミ・ヘンドリックスを聴くことになればこれ以上ない幸いに思います。真弓が歌うミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」は泣ける場面として一読していただきたいです。
詳細
2025年2月発売予定
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