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世の中に 片付くものなんて ありゃしない
この投稿は、青ブラ文学部のお題「世の中に片付くなんてものはほとんどありゃしない」に参加させていただいたものです。(550字くらい)
「片付く」とはどういうことだろう。
かた‐づ・く【片付く】
1 物が、置いておくのに適当な場所にきちんと納まる。散らかっていた物が整えられた状態になる。「やっと部屋が―・いた」「机の上が―・く」
2 物事が一定の形に決まる。事態が落ち着く。「人間の運命は中々―・かないもんだな」〈漱石・道草〉
3 めんどうな物事がうまく収拾される。問題などが解決する。「例の一件が―・いた」「懸案が―・く」
つまり、物や事が、一定の形にきれいに収拾する、落ち着く。ことらしい。
ところで、世の中が、人間が、一定の形にきれいに収まって、そのまま動かず整えられる、片づけられるなんてことがあるだろうか。
そんなことはありゃしない。
もしあるなら、それはもう棺桶に入っている。
終わって、動かない状態である。
人は、生きている限り、動き続けるべきだ。
もちろん物理的な動きのことではない。
自分の心、思考のことだ。
他人を認められない。
他人の価値観を受け入れられない。
自分を変えられない。
こんな、タチの悪いクレーマーのようにはなりたくない。
クレーマーどころか、変われないという意味では、死人と同じだ。
生きている間は、変わり続けたい。
何度も価値観を壊したい。
そして、今際の際までには、自分がどういうものだったのか、少しでもわかりたい。
たぶん、人生に意味なんてないだろう。
この、なかなかに苦しい道のりには、大した意味などない。
同時に、考えること、変わることをやめたら、何かが終わるような気がする。
ますます、つまらないモノになる気がする。
だから、自分が片付けられる前に、たくさん本を読まなければならない。
古典を読まなければならない。
自分が変わるために。
(了)
自分に対する戒めみたいになってしまいました。
もっと、読まないとダメだなぁ。
反省。
ありがとうございました🙇🏻
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