叱らない保育とはつまり「質の高い保育」そのもの
叱らない保育というと”夢物語”のように感じる保育者もいるかもしれません。ですが、「限りなく叱らずに済むように”配慮する”保育」と言うと少し現実味が増してくると思います。ここまでくると、夢物語よりは”理想論”を声高に唱えている様に感じてきている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
では、もしもこの理想論を実際に行うことができるのならば、それは何と表されるのでしょうか?
筆者個人の考えではこれこそが、子どもの生命の保持や人権の尊重の上に成り立つ「質の高い保育」の中の一つの形ではないかと考えます。
つまるところ「叱らない保育とは」、子ども達の行動をよく観察し、トラブルが起こる前に声をかけて止めたり、トラブルになりそうな雰囲気から脱した時に褒めていく。時にはトラブルを子ども達が自力で解決できるよう見守る。そうして個人というものを把握して、集団の中で輝かせることこそが重要であり、叱らない保育の根幹だと考えてもらえれば良いと思っています。これって要は、きめ細やかな保育のことを指している様に思いませんか?
では、具体的にはどのような配慮が必要となるのかを詳しく解説をしていきたいと思います。
<事前の配慮が丁寧な見守りの基盤>
叱らずに済むように配慮するということは、叱る原因となる事象が起こる前に子どもとの関りを工夫したり、声をかけたりする中で事前に、予測をしながら対処をしていくものです。
そう、どこか懐かしい気配を感じますね。そうです、この考え方の基礎となるのは保育学生時代のアレなのです。
〇実習記録が洗練されれば現場で生きる
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