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わたしたち「も」創る、帰って来たくなるまちづくり-しんとみ学び塾を実施しました-

8月のこと。
約50名の新富町の中学生、近隣の高校生を対象にした学習プログラムを企画・開催しました。

テーマは、わたしたち「も」創る、帰って来たくなるまちづくり
新富町の長期総合計画を参考にして、実施。
テレビでも放送していただきました。

さて、なぜこれを実施したいと考えたかについて、書いておきます。

高校のない町だからこそできる多様な進路選択。その利点を活用できるような体制をつくりたい。

新富町は、中学校卒業後、近隣の高鍋町や宮崎市の高校に進学します。もちろん、高校を卒業すると、宮崎県内はもちろん、全国、世界への進学になります。その中で生まれる多様なキャリア選択を、中学生たちが説明を聞く、話を聞くだけで選択をするのではなく、先輩たちから背中で学ぶ機会も提供したいと思った、というのが実施した理由の1つです。近隣の高校に相談にあがり、高校生の参加をお願いしました。各学校での取り組みはもちろん、各生徒さんの想いや今後の展望なども中学生や他の高校生に話してもらう時間をつくりました。正直めちゃめちゃ面白かった。こういう時間が、学校を越えて作れるのは大事だと感じたところです。

高校生・中学生がともに「新富町」で学ぶ機会づくり

もちろん、中学生だけではなく、高校生にも学びになるように設計をしました。新富町をフィールドに、宮崎とは?まちづくりとは?未来とは?というような題材を取り扱いました。総合的な学習・総合的な探究などでもちろん、学んではいるものの、改めて、現地で学ぶことの大事さを学んでもらいたいと思ったところです。
今回のプログラムは、町内で働いている方に本当にたくさんの協力いただきました。魅力的な大人たちに触れてもらうことで、いろいろな観点で物事を考えてもらう機会を作りました。また、町外の方にも協力いただきました。大学の方もそうですが、インド・カンボジア・チェコに在住の先生方にもご協力いただきました。いつでも、どこでも、誰とでもつながれるオンラインの強みも活用しました。

新富を学ぶ、新富で学ぶ、新富から世界とつながり学ぶ、を実現したく作ってみました。

インプットとアウトプットの往来-書く経験、語る経験、創る経験-

集まってインプットして終わり、集まってアウトプット(発表)して終わり、だと流石にもったいない。その両立を図ろうと思ったことがしんとみ学び塾でした。
毎回、子どもたちには、感想を書いてもらったり、3日のプログラムの冒頭や途中では、対話を通して情報を共有してもらう時間をつくりました。また、フィールドワークや講話も、グループの中で相談し、どこに行くか、どう学んでいくかも考えてもらって選択・決断をしてもらうようにしました。決められた動きをするのではなく、「自分で決める」ことを大事にしてもらったところです。その上で、帰ってきたら何を学んだかを語ってもらう時間をつくりました。

最後は、帰ってきたくなるまちを自分たちで創る、というワークもしました。宮崎県産杉を使った積み木を1万個用意して、それをもとに、学んだことを形にしていく、という体験もしてもらいました。どんどん町が出来上がってくる光景はとても面白かったです。

最後に。今回のプログラムを終えて。そして、次回は。

今回のプログラムを終えて、本当に、色々な学びを参加者それぞれがしてくれたことが非常に嬉しかったです。100人100通りの学び方を実践してくれていました。こういう場が、新富町でできること、宮崎県でできることは重要だと思います。
たくさんの方の協力なくしてはできなかった場です。この場でも関わっていただいた方へ感謝を申し上げます。

さて、次回は3月です。もう内容はある程度できています(早い!)。
学び合える場所、新しい学びの場を作ることもできる場所であると体現し続けるように今後もがんばります。

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