橋本環奈ってホラー映画多くない?~映画『禁じられた遊び』~
※ネタバレします。
と思ったんですが、別にホラー映画に限らずただ単に「なんでも出演する」タイプの女優さんなのかもしれませんね、橋本環奈。
ホラー映画は最近だと『カラダ探し』がありましたか。
「死に方をどれだけ多彩に見せるか」の部分と、Adoの歌った劇中歌くらいしか印象に残ってませんが。
いやいや、今回は『カラダ探し』じゃなくて、『禁じられた遊び』の話なんですよ。
まず、根本的に「タイトルが悪くない?」と。
このタイトルだと「やってはいけない」と言われていることをやってしまってさあ大変、みたいな内容を想像しますが、別にそういうわけじゃないんですよね。
父親が思いついたウソ(切れたトカゲのしっぽを埋めるとトカゲが復活する)を子どもが実践する、てだけで、別に禁じられちゃいない、という。
死者の復活を願うのは「遊び」とは言えないですしねぇ。
とても好意的に見て、すべての出来事の元凶とも言える「父親の浮気」を「禁じられた遊び」と表現しているのか、とも思いましたが、アレは「浮気」と言えるようなレベルの話でもないですし。
強いて言えば、子どもに「ウソを教える」のが、大人にとっての悪いこと、つまり「禁じられた遊び」とでも言えるでしょうか。
だいぶ苦しい解釈ですが。
結局、この映画を一言でまとめてしまうと、単純に「子どもにウソをついてはいけない」というレベルの話であります。
子どもは素直で、なんでも言われたことをうけいれてしまうから、悪ふざけでウソなんかついちゃいけないよ、と。
それが、どうもこの『禁じられた遊び』に対して、なんかスケールの小ささを感じてしまう部分なのかもしれません。
最終的にはウソをついた本人である旦那さんも、そのウソに飲み込まれる結果となってしまったわけですから、ウソをつかないに越したことはないんでしょうが。
あとはちょっと、内容的にアラが目についてしまうかな、と。
そもそも最初は、死んだ「母親の怨念」が他人を操って、旦那の浮気相手である橋本環奈を殺そうとしている、と思っていたんですが。
結局、それは母親ではなくて子どもの力でおこなわれていたわけです。
そうなると、なぜそこまでしつこく橋本環奈を殺そうとするのか、の理由が薄れてしまわないかな、と。
「母親をいじめる相手」として認識していた、とも考えられますが、それにしてもちょっと説得力には欠けるのではないでしょうか。
あとは復活した母親が、電車に轢かれてバラバラになるところ。
「終わった……」みたいな雰囲気でいますけど、いや待て、と。
切断されても元に戻るような相手なんだから、バラバラになったって復活するだろう、と。
こんな感じで、ちょこちょこ気になってしまう部分が出てきて映画に集中しきれない、て感じでした。
「そんな細かいところ、どうでも良いや」と考えられたなら、ボーっと見られる娯楽作としては良かったですが、ね。