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新卒のコンサルは使えないって本当か

はじめに

こんにちは、総合コンサルで10年以上の経験を持ち、現在はスタートアップで新たな挑戦をしているryuです。

コンサルティング業界で働いていると、「新卒は使えない」という言葉を耳にすることがよくあります。

特に総合コンサルファームのようなハイペースで結果を求められる環境では、経験豊富な中途採用者と比較されることが多く、新卒の能力に疑問を持つ人がいるのも事実です。

では、本当に新卒のコンサルタントは「使えない」のでしょうか?

この記事では、その真偽について解説し、どうすれば新卒コンサルが成功しやすくなるのかについても触れていきたいと思います。

1. 新卒は経験がないだけで「使えない」とは限らない

まず第一に、新卒コンサルタントは経験がないため、最初のうちは業務の進め方やクライアントとのやりとりに慣れるまで時間がかかることがあります。

経験不足から、上司やクライアントの期待に応えられないこともあるでしょう。これが「使えない」と評価される理由の一つです。

しかし、経験がないからといって使えないとは限りません。

むしろ、新卒のコンサルタントは次のようなポテンシャルを持っています。

  • 柔軟な思考
    固定観念にとらわれず、新しいアプローチを試すことができる。

  • 高い学習意欲
    業界やクライアントの課題について、素早く学び適応する能力が高い。

  • チームワークの貢献
    最初はサポート業務が多いものの、チーム全体の業務を円滑に進めるためのバックオフィス的な役割を果たせる。

2. 新卒が「使えない」と言われる理由

それでは、なぜ新卒のコンサルタントが「使えない」と言われるのでしょうか?いくつかの要因があります。

2.1. 業務スピードに追いつけない

コンサル業界は、スピードが非常に重要です。

プロジェクトの進行速度が速く、クライアントからも迅速な対応が求められます。

新卒のコンサルタントは、初めての環境であるため、業務スピードについていけないことが多く、結果として「使えない」と評価されることがあります。

2.2. クライアントとのやり取りに慣れていない

クライアントとのコミュニケーションは、コンサルタントにとって非常に重要なスキルです。

新卒のコンサルタントは、クライアントと対等に話す経験が少なく、要点をまとめて伝える能力や交渉力が未熟なことが多いです。

そのため、クライアントとのやり取りにおいて上手くいかないことがあり、「使えない」と評価されがちです。

2.3. マルチタスクに慣れていない

コンサルタントは複数のプロジェクトを同時並行で進めることが多いです。

新卒は一つの作業に集中しがちで、プロジェクトの優先順位をつけることや、複数の業務を同時にこなす能力が不足していることも「使えない」と思われる理由の一つです。

3. 新卒でも成功できる理由

それでも、新卒コンサルタントには以下の点で成功のチャンスがあります。

3.1. フレッシュな視点

新卒のコンサルタントは、業界やクライアントに対して新しい視点を持ち込むことができます。

固定観念にとらわれず、独自のアイディアを提案することが期待されています。

実際に、チーム内でのブレインストーミングやディスカッションの場で、新卒の意見がプロジェクトの大きな転換点となることもあります。

3.2. 学習能力の高さ

新卒は、学ぶスピードが速いという利点があります。

コンサルタントとしての基本スキルや業界知識を短期間で習得できれば、急速に成長することが可能です。

特に、初めてのクライアントプロジェクトで学んだ経験を次のプロジェクトで応用できるようになると、上司からも評価されやすくなります。

3.3. 長期的な成長が期待できる

新卒は、まだコンサルタントとしてのキャリアが始まったばかりです。

最初は「使えない」と感じることがあっても、長期的に見ると、しっかりとした指導や経験を積むことで大きく成長する可能性があります。

会社としても、新卒は将来のリーダー候補として育てることができる貴重な存在です。

4. どんな新卒なら「使える」と思われるか?

では、新卒であっても「使える」と評価されるためには、どのようなスキルやマインドセットが必要でしょうか?

4.1. 主体性と積極性

コンサルタントに求められるのは、自分で考え、行動することです。

指示を待つのではなく、積極的に自分から提案をしたり、問題解決に取り組む姿勢が評価されます。

4.2. 論理的思考力

コンサル業務では、問題を論理的に分解し、解決策を提案する能力が求められます。

たとえ経験が少なくても、論理的思考力を持ち合わせている新卒であれば、上司やクライアントからも信頼を得やすいです。

4.3. コミュニケーション能力

コンサルタントはクライアントとのやり取りが日常的に発生します。

チーム内での報告・連絡・相談だけでなく、クライアントの期待に応えるコミュニケーションが重要です。

特に、新卒であっても、自分の意見を分かりやすく伝える能力は早い段階で習得しておくべきです。

まとめ

「新卒のコンサルは使えない」と言われることがありますが、実際には経験不足や業務スピードへの適応の問題が原因であることが多いです。

しかし、新卒コンサルタントにも、フレッシュな視点や高い学習能力、長期的な成長が期待できる面があり、決して「使えない」と一括りにするのは正確ではありません。

むしろ、主体性や論理的思考、コミュニケーション能力を磨くことで、新卒であっても十分に活躍できるチャンスがあります。

これからコンサル業界を目指す新卒の方は、この記事を参考に、自分の強みを活かしつつ、早い段階での成長を目指してみてください。

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