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見せかけの成果主義:コンサルの実績評価の裏側


はじめに

こんにちは、総合コンサルで10年以上の経験を持ち、現在はスタートアップで新しい挑戦をしているryuです。

今日は、コンサル業界の見えにくい部分にスポットライトを当て、実績評価の裏側について掘り下げていきます。

コンサルティングファームでは「成果主義」が掲げられ、実績がそのまま評価に直結すると言われていますが、実際にはその評価システムにさまざまな裏事情が存在しています。

この記事では、その見せかけの成果主義の実態と、なぜそれが表向きの話とは異なるのかを明らかにします。


1. コンサルの成果主義:その理想と現実

コンサル業界では、個人のパフォーマンスが評価の中心に据えられています。

「数字が全て」という価値観が広がり、成果を出せば出すほど昇進の階段を上がっていけると言われています。

事実、クライアントへのインパクトやプロジェクトの売上貢献が高ければ、高評価を得ることは可能です。

しかし、この「成果主義」という言葉は、必ずしも実態を反映していません。

理由:上司の裁量が絶対的な影響力を持つ

コンサルの評価においては、パフォーマンスの数値だけでなく、上司やパートナーの主観的な判断が大きく作用します。

どんなに優れた成果を出しても、上司との関係が悪ければ、それが評価に反映されないことが多々あります。

逆に、上司の寵愛を受けているメンバーは、成果がそれほど高くなくても昇進していくことも少なくありません。

2. 見せかけの「実績」:実態と異なる評価システム

コンサルの世界では、実績がいかに見せかけのものであるかが大きな課題です。

例えば、プロジェクトの成功を自分の手柄にするために、他人の努力を横取りするケースも存在します。

チーム全体の成果を個人の実績にすり替え、自分の評価を高めようとする巧妙な手法が横行しています。

ギャップ:真の貢献者が報われない

このような状況では、実際にプロジェクトを支えた真の貢献者が正当に評価されることはほとんどありません。

上司やパートナーが誰を評価するかで、最終的な昇進や報酬が決まるため、実際のパフォーマンスよりも関係性が優先されがちです。

結果として、実力のある人材が流出しやすくなり、業界全体にとっても損失となっています。

3. 「成功」の定義が曖昧である理由

コンサル業界では、プロジェクトの「成功」の定義が曖昧なままにされていることが多いです。

この曖昧さが、実績評価の不公平さを助長しています。プロジェクトの最終目標が達成されなかったとしても、途中経過の成果を評価基準に取り込むことで、あたかも成功したかのように見せる手法がとられることが少なくありません。

結果:本来の評価基準が歪んでいる

本来ならば、プロジェクト全体の成否で評価されるべきところが、途中の小さな成果や部分的な達成が過大に評価されてしまうことが多いです。

このため、短期的な成果を優先する行動が奨励される傾向にあり、長期的な成長や持続可能な成果が軽視されることになります。

4. 昇進のための「アピール術」

成果主義が主張される一方で、実際のところはアピール力がものを言う場面が多々あります。

自己アピールがうまい人間ほど評価されやすい風潮があり、真の実力者が後れを取ることも珍しくありません。

いかに自分を大きく見せるか、いかに上司の目に留まるかが、昇進のカギとなっています。

真実:アピール力が成果を凌駕する現実

クライアントに対するパフォーマンスよりも、上司に対する印象が評価を左右するため、アピールが苦手な人材はどれだけ優れた仕事をしても、適正に評価されないことが多いのが実情です。

このため、コンサル業界においては「成果主義」とは名ばかりで、実際は「上司受け主義」が根強く存在しています。


まとめ

コンサル業界における「成果主義」は、理想と現実のギャップが大きいことが明らかです。

上司やパートナーとの関係が評価に大きく影響し、真の実績が報われないケースが多々あります。

見せかけの実績やアピール力が重視される一方で、真にクライアントに貢献する人材が埋もれてしまう現実があるのです。

対策を知りたい方はこちらの記事をぜひ読んでみてください。

このアカウントではコンサルファームに入社してからも役立つ情報を発信しているので、引き続きよろしくお願いいします。

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