(新卒・中途向け)総合コンサルにおけるセクハラの実態【事業会社に比べればかなり少ないです】
1. はじめに
コンサルティング業界は、厳しい環境で働くプロフェッショナルが集まる場所です。
そのため、事業会社と比較すると、セクシャルハラスメント(セクハラ)の発生率はかなり低いです。
しかし、全くないわけではなく、特に若手社員や女性社員にとっては、入社前に知っておくべきリスクが存在します。
本記事では、総合コンサルにおけるセクハラの実態と、その特徴について紹介します。
コンサルファームに入社する本人もそうですが、パートナー・家族の方が気になるかもしれません。
そのような場合も読んでいただくと良いかと思います。
ちなみに私はコンサルに入社する前はセクハラはゼロだと思っていました。
非常に忙しい業界ですし、求められるバリューも高いため、そんなことに現を抜かす人はいないと思っていました。
しかし、現実はそうではありませんでした。
高みを目指して全力を尽くしている人達だけであればセクハラはゼロかもしれませんが、
・実態としてはプロモーションを諦めている人
・もっと頑張れるのに力をセーブしている人
・プライベートでモテないので社内で恋愛対象を探す人
なども少なからずいるため、セクハラは確実に存在していました。
件数が多いため、ファームによっては対策も打っています。
その内容を知るだけでも安心したり、その制度だけでは不十分だと困ったりするかと思います。
とはいえ最初に安心していただきたいのは、事業会社に比べると確実に少ないということです。
これを中の人が言うと嘘っぽいので、外に出た立場として発言させていただきます。
そのため、今回の記事を読めば、基本的には安心する人がほとんどなのではないかと思います。
いずれにせよ、ご自分やパートナー・家族がコンサルファームに入社するにあたり、セクハラに一切の心配がない方はこの投稿は読まなくていいと思います。
心配な方は、対策にも繋げることができるため目を通すことをお勧めします。
それでは始めていきますね。
2. セクハラの発生頻度:事業会社に比べて少ない理由
総合コンサルティングファームにおいて、セクハラの発生頻度が事業会社に比べて少ないと言われる背景には、業界特有の文化や構造が深く関係しています。
事業会社では、人間関係や長期的な勤務がもたらす親密さがセクハラの温床になる場合が少なくありません。
しかし、総合コンサルティングファームでは、そのような環境は作りにくい傾向があります。
とはいえ、コンサルタントとしての環境がセクハラを完全に防いでいるわけではなく、独特なリスクも存在します。
ここでは、なぜ総合コンサルではセクハラの発生が少ないのか、その理由を詳しく掘り下げていきます。
1. 業務の厳しさとスピード感
総合コンサルティングファームの仕事は、非常にタイトなスケジュールで進行します。
プロジェクトごとに厳密な期限が設けられ、その中で成果を出さなければならないため、社員同士のコミュニケーションも極めて効率的かつ目標志向型のものとなります。
コンサルタント同士のやり取りでは、業務的な結果が最優先されるため、個人的な感情が入り込む余地が少なく、親密な関係を構築しにくいのが実態です。
そうした業務の厳しさがセクハラの発生を抑えている一因となっています。
さらに、クライアントとの打ち合わせや報告が日常的に行われるため、職場内での業務においても常に外部の目があるという感覚が強く、軽率な言動や行動を取るリスクが減少します。
誰もが外部のプロフェッショナルな目線を意識して行動しなければならない状況が、ハラスメントの予防につながっています。
2. 性別による区別が少ない文化
コンサルティングファームでは、業績や成果がすべての評価基準となり、性別や年齢に基づいた差別的な扱いは極めて少ない傾向にあります。
特に大手の総合コンサルティングファームは、性別に関係なく実力で評価されることが一般的で、女性が活躍する機会も多く提供されています。
その結果、性別による不平等やハラスメントが発生しにくい環境が自然と形成されています。
具体的には、女性社員がプロジェクトのリーダーやマネージャーを務めることも一般的であり、社内外でリスペクトされる存在として働いています。
特に近年は、ジェンダー平等や女性のリーダーシップ推進に力を入れている企業も増えており、女性の進出が進んでいることで、職場内での男女間の関係性も平等に近づいています。
このような文化は、セクハラの発生を抑制する大きな要因となっています。
3. 厳格な規律とプロフェッショナリズムの強調
総合コンサルティングファームでは、クライアントに対してプロフェッショナルな対応が求められるため、内部のコミュニケーションでもその厳格な規律が反映されます。
特に、ファーム内ではクライアントへの対応が優先され、性別や個人的な感情が仕事に影響を与えることは極力排除されるべきという強い価値観が浸透しています。
そのため、上司と部下、同僚間でのハラスメントが発生するリスクが低くなっています。
また、総合コンサルティングファームでは、多くの案件でチームごとの成果が求められるため、チームメンバーとの信頼関係が重要です。
個々のパフォーマンスが評価に直結するため、誰もが互いにプロフェッショナルとしての振る舞いを期待し、そこにセクハラのような非生産的な行為が入る余地がないのです。
このように、仕事中心のコミュニケーションが徹底されていることが、セクハラを防ぐ重要なポイントとなっています。
4. 短期間でのプロジェクトサイクル
コンサルティングファームのもう一つの特徴は、プロジェクトサイクルが短期間であることです。
通常、数か月から半年以内にプロジェクトが終了し、次のプロジェクトに移行するため、同じメンバーと長期間にわたって親密な関係を築く機会が少ないのです。
一般的な事業会社のように、長い時間をかけて同僚や上司との距離が縮まり、その中でプライベートな問題が生じるというシナリオが起こりにくいのです。
プロジェクト終了とともにチームは解散し、新たなチーム編成で次の仕事に取り組むため、人間関係が適度な距離を保ちやすい環境にあります。
この流動性が高い仕事のスタイルも、セクハラのような問題を回避する一因となっています。
5. グローバル企業ならではの文化とコンプライアンス意識
大手の総合コンサルティングファームは、グローバルに事業展開している企業が多く、国際的なコンプライアンス基準に基づいた企業文化が構築されています。
特にセクハラに関するコンプライアンスは厳しく、社員一人ひとりがしっかりと教育を受けているため、問題行動に対する抑止力が働きます。
海外拠点との連携や、外国籍のクライアント、パートナー企業との協働が日常的に行われるため、異なる文化や価値観を尊重する姿勢が重要視されます。
セクハラやパワハラに関する問題は、特に欧米では即座に厳しい処分が下されるケースが多く、こうしたグローバルスタンダードに沿った企業文化が日本国内のファームにも浸透しているのです。
6. プロフェッショナルな職場環境がもたらすリスク軽減
総合コンサルティングファームは、職場環境の整備にも力を入れており、社員が快適に働けるオフィス環境や、ITツールを活用したリモートワークの推進が進んでいます。
このような職場環境は、セクハラのリスクをさらに軽減する役割を果たしています。
また、リモートワークが普及したことにより、対面でのコミュニケーション機会が減少し、セクハラが発生する状況そのものが減っています。
社員同士の交流がオンライン上で行われることが増えたため、余計な個人的接触が排除され、セクハラのリスクが自然と低減されているのです。
7. それでも存在するハラスメントのリスク
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