（中途向け）研究者として総合コンサルに入ることのメリット・デメリット【めちゃくちゃキツイです】

1. はじめに

総合コンサルファームでのキャリアは多くの人にとって憧れの的です。

特に、研究者として自分の専門分野を活かしながら活躍できるチャンスがあると聞けば、誰もが「自分にピッタリだ」と思うでしょう。

しかし、実際にはこの選択があなたのキャリアにとって大きなリスクを伴うことを知っていますか？

多くの研究者が「専門家としてのスキルがあれば大丈夫」と思い込み、コンサル業界に飛び込みますが、その道のりは想像以上に厳しく、結果的に評価されずに挫折してしまうケースが後を絶ちません。

しかも、一度この厳しい環境に足を踏み入れると、他の業界に転職しようとしても取り返しがつかない状態に陥ることもあるのです。

もしあなたが「専門家としてコンサル業界で活躍したい」と思っているなら、まずはそのメリットとデメリットを徹底的に理解することが必要です。

本記事では、コンサル業界で研究者として働くことのリアルな現実と、そこで直面するかもしれない知られざるリスクについて詳しく解説します。

この記事を読むことで、あなたのキャリア選択に対する考え方が劇的に変わるかもしれません。

それでは始めていきます。

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2. 研究者として活躍できる土台がある

総合コンサルファームには、R&D部門やスペシャリスト職という、研究者が活躍できるフィールドが確かに存在します。

人事制度としても、専門家の知見を活かせる土台が整っているように見えます。

これが多くの研究者にとって、コンサル業界へと足を踏み入れるきっかけとなっています。

たとえば、AIやブロックチェーン、バイオテクノロジーなど、最先端の分野で世界や日本をリードするスキルを持つ研究者であれば、コンサルファーム内で重宝される存在になることもあります。

大企業のクライアントを相手に、産官学連携のプロジェクトに参加し、時には国際会議やメディアでの露出が増えることもあるでしょう。

「自分の研究が社会に直接影響を与える」「メディアを通じて最前線に立つ」という刺激的な環境が整っていると感じるかもしれません。

しかし、ここで注意が必要なのは、コンサルファームが提供する「活躍できる土台」は見かけ以上に脆いという点です。

確かに、スタート地点としては恵まれたポジションに立つことができますが、実際にはその「土台」が長く持続するかどうかは保証されていないのです。

まず、コンサルティングファームにおける評価制度は、伝統的なコンサルタントスキル（ロジカルシンキング、ドキュメンテーション、ファシリテーション）に依存しています。

いくらあなたが研究者として専門的なスキルを持っていても、これらのコンサルタントとしての基本スキルを磨かない限り、周囲の評価は思った以上に低くなるでしょう。

たとえ社内で最も技術に詳しいとしても、資料作成やクライアントとのコミュニケーションがうまくできなければ、周囲からは「使えない」とみなされてしまうことが少なくありません。

さらに、問題は評価の「流動性」にあります。技術の移り変わりが早い総合コンサルでは、入社当初に求められていた専門スキルが、数年後には過去のものとなる可能性が高いです。

つまり、入社時に「期待の新人」として迎えられたとしても、数年経つと技術の潮流が変わり、あなたの価値が大きく低下することが現実として起こり得ます。

これにより、「今まで貢献してきたのに、もう必要とされない」という状況に追い込まれるリスクは非常に高いのです。

これが意味するところは、あなたが研究者としての専門性を磨き続けるだけでは不十分だということです。

トラディショナルなコンサルタントスキルも並行して磨かなければ、あなたの社内での存在価値は急速に薄れていくことになります。

そして、他のコンサルタントから「専門家だと思っていたのに、何も貢献できていないじゃないか」と厳しい目で見られるのです。

たとえば、実際にあるケースでは、特定の技術に詳しい専門家が入社後、技術トレンドの変化により、その知識が活かされる機会が減少し、結果的にリサーチ役に徹することしかできなくなったという事例があります。

研究者としてキャリアを積んできたはずが、いつの間にかコンサルの世界では必要とされなくなるという冷徹な現実が待っているのです。

さらに、こうした技術の移り変わりに対応できない人材は、すぐに「お払い箱」として扱われることも少なくありません。

総合コンサルファームは成果主義の色が強く、どれだけ専門的な知識を持っていても、それが直近のビジネスに貢献しない限り評価は低下します。

これはかなりシビアな現実であり、専門家としてのキャリアを守りたいのであれば、常に最新技術にアンテナを張り、必要なスキルをアップデートしていかなければならないのです。

つまり、研究者としての基盤が整っているように見える総合コンサルファームでも、あなたがコンサルタントスキルを同時に磨かなければ、活躍の場は非常に限られるということです。

そして、数年後にお払い箱になるリスクも常に付きまといます。この点を理解せずに飛び込むと、後悔することになるでしょう。

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3. コンサルスキルの欠如が評価に影響する