勝手に"易"サイト(2)将棋星人こと藤井七冠は、第72期王座戦のタイトル防衛が出来るか
運命学研究家のRyu3です。
今回は令和の将棋名人、藤井聡太七冠が永瀬拓矢九段と対戦している
第72期将棋王座戦五番勝負の行方を占ってみよう。
将棋ブームである。将棋のルールを知らない女性でも、プロの将棋を見るのが好きというファンが増えている。ABEMAテレビの将棋チャンネルは高視聴率だし、元奨励会会員などが解説をするYoutubeの将棋も一定の人気を保っている。
将棋に関連するグッズや書籍の売り上げが伸び、若者層にも将棋人気が広まっている。そのブームを巻き起こした人物こそが、弱冠22歳の天才棋士 藤井 聡太(ふじい そうた)だ。
14歳2か月、まだ中学生だった2016年に史上最年少で四段昇段(プロ入り)を果たす。
そして、公式戦最多29連勝の新記録を樹立した。この模様がテレビや雑誌などで取り上げられ、将棋ブームのきっかけとなった。
その勢いは止まらずタイトル挑戦、獲得、名人獲得など数多くの最年少記録を塗り替えた。さらに、史上初の八冠独占、7年連続での年度勝率8割以上など数多くの記録を残している。
昭和初期に実力名人の時代に変わってから木村義雄14世名人を筆頭に、
大山康晴、升田幸三、中原誠、米長邦雄、谷川浩司、羽生善治といった名棋士達が知力の限りを尽くし、盤上に熱戦を広げて将棋の楽しさと素晴らしさを将棋ファンはいうに及ばず、一般の人たちにも伝えてきた。
特に平成時代に将棋界の大スターとして活躍した羽生九段は、羽生の頭脳という書籍を出版し、羽生ブームを巻き起こしたことは記憶に新しい。彼の脅威的な直観力、創造性や思考力が脳科学の分野からも注目され、研究対象となったほどだ。
しかるに藤井聡太七冠は、彼ら名だたる先輩諸氏を凌ぐ。人間(地球人)とは思えないほどに将棋が強いとして、一部の将棋ファンは藤井七冠を「将棋星人」と呼び称えている。まさに空前の実力、人気を誇る棋士である。
一方、挑戦者の永瀬 拓矢九段(32)は藤井王座がデビュー当時に二人で研究仲間として将棋を指し続けた仲間だ。
将棋の虫で、寝る時間以外は将棋の研究に明け暮れるストイックな棋士である。「将棋は才能ではなく努力」、「練習量は裏切らない」が持論で、将棋に対する非常に厳しい姿勢や発言から、「軍曹」と呼ばれている。
2019年に叡王のタイトルを獲得、2019年から22年に連続4期王座を獲得、防衛していた。
昨年度の2023年に藤井相手に王座戦を戦い、1勝3敗と破れ失冠した。藤井の八冠独占を許してしまった。こうして藤井は前人未踏の将棋タイトル八冠を独占し、11月13日に内閣総理大臣顕正を受けている。
「藤井聡太氏は、日頃のたゆみない努力と精進によって将棋界初の八冠制覇の偉業を成し遂げ、多くの国民に夢や希望を与えるとともに、伝統的な文化である将棋の普及振興を通じ、我が国文化の向上発展に貢献されました。」というわけである。
2024年、永瀬九段は王座戦で順調に挑戦者決定トーナメントを勝ち進み、1年ぶりとなるタイトル戦出場を決めた。すでに9月4日に第1局が行われ藤井王座が先勝している。
9月18日に第2局が行われる予定である。
藤井聡太王座のタイトル防衛は?
そこで、「藤井王座は、第72期王座戦のタイトル防衛は出来るか」を占的として占ってみた。
得た卦は35.火地晋の初爻(初六)である。
火地晋は、卦辞に「晋。康侯(こうこう)用(もって)錫馬(うまをたまわること)藩庶(ばんしょ)たり。晝日(ちゅうじつ)に三接(みたびまじ)わる」とある。
甚だ難解な辞だが、康候は実在の人物で周の武王の弟である。その彼が名馬を天子に献上し、そのために厚遇を授かったという故事を引いているそうだ。
この晋は日が進むことを意味する漢字で、上の卦の火が太陽を表し、下の卦の地を照らす象となる。
太陽がまさに昇りゆくとき。安心して、歩みを前に進めることが出来る。とてもよい運気であると言え、勢いに乗じて積極的に打って出ること時期を示している。
爻辞の初爻は、「進めば拒む者が現われるが気にすることはない」とあり、結果として藤井王座がかなり有利に戦いを進めるのではないかと見立てる。
それでは永瀬九段に勝機はないか、といえば否である。
実力伯仲の二人が戦えば、まさに勝敗は時の運で、ほんのわずかなミスで勝ち負けが決まる。
第2局は藤井王座が先手なので、なんとか千日手に持ち込み藤井王座の持ち時間と体力を消耗させる。その上で指し直し局で先手を取り、得意の戦法で藤井王座を追い詰めるいった作戦はいかがだろうか。
いずれにしても、若い二人が後世に残るような対局をしてくれることを期待したい。
(2024/9/17 Ryu3)
[追記 投稿記事の検証]
9月30日 第72期王座戦 第三局は藤井王座が劇的な逆転で勝利した。
対戦成績を藤井王座 3-0 で永瀬九段をくだし王座を防衛した。
終盤まで永瀬九段が優勢だったが、最後に藤井王座の指した
絶妙手で結果をひっくり返した。名局であった。
お二人ともお疲れ様でした。
【結果】的中 (2024/10/4 Ryu3 記)