
2025年に日経平均株価は4万3千円を上回るか? 勝手に易サイト(31)
これから一か月かけて、2025年の世の中の出来事、政治経済情勢の予測をしていきたい。先ず第一弾として今年の日経平均株価が昨年度の高値を超えて
さらに上昇するかを観てみたい。
2025年1月1日の「日本経済新聞」によると主要企業の経営者20人に2025年の株式市場の見通しを聞いたところ、9割が日経平均株価の終値ベースの史上最高値である4万2224円を超えると回答した。
内外景気の拡大が企業業績を支えるとの見方が目立つ。
一方で日経マネーは24年11月14から29日に全国の個人投資家を対象に調査を実施し、347人から回答を得ている。
25年末の株価は「4万円以上4万5000円未満」(42%)の予想が最多であり、
3万5000円以上4万円未満と予想した人がそれに次いでいる。(27%)
中には5万円以上と回答した人もいるが、個人投資家の半数以上の人が
昨年度より上昇すると考えているようだ。

株式投資の専門家の意見も見てみよう。
楽天証券経済研究所の窪田真之氏は、上図のように2025年末に4万4千円まで上昇すると予想している。
以下は、氏の予想の根拠について「楽天トウシル」所載の記事からの引用である。
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025年の日経平均予想
と「2025年は、日本株にとってどんな年になるでしょうか? 私は、米景気はソフトランディングに向かい、日本の景気・企業業績も緩やかな拡大が続くと予想しています。
そうした環境下、日経平均は年末4万4,000円まで上昇すると予想しています。ただし、一本調子の上昇が続くとは考えていません。年前半は、大波乱が待ち受けていると思います。
1月20日にトランプ氏が米大統領に就任します。かねてより予告している通り、対メキシコ、カナダ、中国など輸入関税を一斉に引き上げると、世界的な株価急落を招く可能性もあります。(略)
輸入関税を引き上げると、米国も無傷ではいられません。米国で生活必需品の価格が一段と上昇し、インフレ再燃、金利上昇、消費減退を招く可能性があります。そうなると、米国株も下がることになるでしょう。年初、トランプ・リスクとして、特に以下四つのリスクに注意が必要と考えています。
【1】米国による輸入関税引き上げ・米中対立激化リスク
【2】米インフレ再燃・金利上昇リスク
【3】米国によるパリ協定離脱のリスク
【4】不法移民強制退去に伴うリスク
(略)
以上、まとめると、2025年前半はさまざまなリスクから、日経平均はショック安になることもあるとみています。ただし、年後半には、それらのショックを乗り越えて、景気・企業業績が緩やかに拡大する中で、日経平均は高値をとっていくと予想しています。」

また同じ楽天証券経済研究所 土信田 雅之氏は上図のように、テクニカル分析に基づき予想している。
「コロナショック時の安値である2020年3月22日週を起点にした、日経平均の線回帰トレンドです。現在の株価は中心線とプラス1σのあいだに位置しています。
もちろん、今後の株価が軟調を続ければ線の傾きの角度が緩やかになり、上昇基調を強めれば角度が立っていくなど、線の傾きや値が変化していくことになります。しかし、12月26日時点の段階でプラスマイナス1σの範囲を計測すると、半年後は3万6,920円から4万2,116円、1年後は3万8,592円から4万3,788円あたりが目安の予想レンジとなります。」
専門家の中には2025年末の日経平均が3万円を切ると予測する弱気派も存在するが、大多数の専門家は、今年は巳年であり格言の辰巳天井にもあたり、昨年の高値を超えるという予測をされる人が多いようである。
2025年の日経平均株価は昨年の最高値42224円を上回るか
立筮で得た八卦は巽為風の3爻である。

卦辞は「巽(そん)は、少し亨る。往(い)くところに利あり。大人(たいじん)を見るに利あり」とある。
巽は「従順」を意味する。風は足元が定まらず迷いが生じる。人にたとえれば決断が苦手である。そのような風の性質から、小さな願いが通っても大きな願いを叶えるのが難しいと述べたのだろう。確かに優柔不断のままでは、大事を成し遂げることは出来ない。
爻辞は「入ったり来たりする。やがていき詰まる。」とある。
心が定まらずふらふらしては何事もうまくいかないということのようだ。
こうして見ると、2025年の日経平均株価は、一度は昨年の最高値42,224円を上回ることはあってもそれが長続きしないのではないだろうか。
すなわち、3万7千円から4万3千円の辺りを行ったり来たりすると考えておくのが無難なようである。
(2025.1.6 Ryu3記)
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