ビジュアルに反して、超まっすぐな青春ストーリー。『夜のクラゲは泳げない』感想
こんにちは、ふんまつスープです。
本記事は、2024春アニメ
『夜のクラゲは泳げない』
のざっくり感想文になります。
ネタバレを含むのでご了承ください。
作品概要
この作品を一言で現すなら、
自分たちの個性にグチグチ言ってくる世界に対して、「うるせぇ!これが私だ!」と真っ向から抗うストーリー
です。
夜の渋谷が描かれたオシャレなビジュアルに反して、ストーリーはめちゃくちゃストレートかつアツい青春物語でした。
「個性を音楽で表現する」という意味では先日鑑賞した映画『きみの色』と似通った部分がありますが、
『ヨルクラ』の方が血の気が多いイメージです(笑)
『ヨルクラ』最大の魅力は、なんと言ってもキャラクターが感情を爆発させるシーンです。
本作のメインキャラの四人は、いずれも過去に自分の個性が否定された経験があり、
音楽活動中、そのトラウマを煽るような出来事に数多く直面することになるのですが、
そのトラウマ・負の感情の描写が無駄に丁寧なんですよ。
表情、声(音)、動き全てでこちらを「ゾクッ」とさせてきます。(特にキウイ関連のシーン)
だからこそ、四人が本音をぶちまけるシーンが非常に映える。
聞いてるこっちが恥ずかしくなるレベルの青臭いセリフがいっぱい飛び出すのですが、
事前に彼女たちの恐怖、不安をしっかり描いてくれるおかげで、
むしろ「よく言った!」と叫びたくなるほど、スカッとした気分になることができます。
リアルでは絶対に言えないまっすぐな言葉だからこそ、胸に響くものがあります。
あと、物語ラストで四人の目的が「人の個性に寄り添う」ことに帰結するのも良かったです。
自分を貫き通した4人だからこそ、同じ痛みに苦しむ人の力になろうとする展開には強い説得力があったため、これ以上ないストーリーの終わり方だったと思います。
総じて、
「生きづらくても負けるな!自分を貫け!」
という製作側の強いメッセージが感じられる、良いアニメでした。
というわけで、『ヨルクラ』のざっくり感想でした。
「女子高生4人が匿名で音楽活動をする」という設定こそ現代的でしたが、
キャラクターたちの根底にあるのは
「自分らしさを見つけたい」
という普遍的な気持ちであるため共感しやすく、
四人への思い入れを深めながら視聴することができました。
正直ご都合主義に思える展開もありましたが、
「アニメだしこれぐらい大胆にしてもいいか」と許容できるほど、心惹かれるものを持っているアニメでした。
現在高校生の人にはぜひ視聴してほしいです。
今回の記事はここまで。
お読み頂きありがとうございました。
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