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Report_2 NorwayStudyTour Norway名前から性別わからない問題

Report_2

[NorwayStudyTour Norway名前から性別わからない問題]
初日から飛行機は遅延。コペンハーゲンで1.5時間長く待たされて、ベルゲンへ前日入りするはずが当日深夜入りに。午前1時前にホテルに入り、次の日は9時にFusa高校からお迎えがくる。サクッと眠ったものの、時差ボケと疲れでみんなしっかりは眠れなかった。
お迎え前は緊張していた。ホテルに時間通り学校のベンツのバスが到着。気さくな数学のおじいちゃん先生が送迎してくれた。耳が遠いらしくなかなか会話がスムーズにいかない。それでも、車窓から見えるのどかなNorwayの景色に初海外の学生も先生も目を奪われる。
Fusa高校とのメールでの窓口はGudbjorkさんが対応してくれた。宿、移動手段、プログラム作りとお世話になった方だから到着したら一番にお礼を言いたい。どんな人だろう?と思いつつ学校に到着。
名前からなんとなく男っぽいと思っていたら、パワフルな女性でびっくり!
「Gudbjork(グッビョーク)は女性の名前だよ!」とケラケラ笑ってた。
彼女のキャリアを聞いたらなおびっくり。
6年前にアイスランドのレイキャビクから移住して、高校の国際交流部門の担当になった。EU諸国、イタリア、スペイン、トルコ、デンマークとさまざまな高校交流のプロジェクトを担当している。
気になったのでノルウェーに移住した理由を聞いてみた。
「アイスランドよりノルウェーのほうが暖かくて住みやすいと思ったの。気候も温暖で晴れ間が多いから過ごしやすいわよ!」
うーん、ノルウェーって日本の緯度で言えば北海道より高い。もちろんアイスランドはそれより高い。アイスランドと比較すれば確かにノルウェーは住みやすいんだろうね。
3日間の滞在中、無口で車を運転してくれる体の大きなお兄さんがいた。学校の先生ではないような気がして、Gudbjorkに誰なのか聞いてみたら、
「私の夫よ。アイスランドで漁師をしているの。1ヶ月働いて、1ヶ月休みなの。今は休日だから、手伝ってもらっているの。なんでも言うこと聞いてくれる、いい夫よ!」
といたずらっぽく笑ってた。
学校ではシリアからの移民5人と出会った。アフリカからの移民も2、3人いた。1人の女性はスカーフを顔に巻いてて、イスラム教だと教えてくれた。学校の会話はノルウェー語だけかと思ったら、アラビア語にフランス語にと、なかなか英語が聞こえてこない。。
ノルウェーは移民に対して本当に寛容な社会。
国連(UN)が定めた移民受け入れのルールに則り、朝鮮戦争のときもたくさんの韓国からの移民を受け入れてきた。
「世界で決めたルールを守っているだけよ。特別なことじゃないわよ。」
と、さまざまな移民がいる状況の理由について聞いても深い返事はなかった。
Fusa高校では夜間学校も開校していて、大人の移民にたいして専門課程を地元企業と連携して無料で公開している。日中は町でアルバイトやパートタイムをして生活費を稼ぎ、夜は専門技術を学ぶ。その課程を修めた人は連携先企業へ就職を決めたそうだ。そんな人たちに地元スーパーで何度も遭遇した。
Fusaは日本で言えば秋田のようなところ。そんな田舎にこれだけの多様な移民がいる。移民を受け入れたとき、町に働いて暮らしていける企業があるだろかと考えてしまった。


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柳澤龍
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