データ・ドリブン経営における課題(HBRより)
Harvard Business Reviewで「データドリブン経営」を取り上げていたので読み始めています。(2019年6月号)
その中で、「データ・ドリブン経営の本質」というタイトルの記事からポイントをピックアップします。
データ・ドリブン経営の定義
本記事では、データ・ドリブン経営を「これまでにない大きな経営インパクトを創出するための社会変革であり、デジタル技術や人工知能(AI)などの技術を活用し、ビジネスのあらゆる局面においてデータ主導での意思決定をする経営」と定義しています。
データ・ドリブン経営もたらすインパクトは利益換算で1000兆円から1500兆円もの潜在価値があるとの試算も紹介されています。日本のGDPの2〜3倍のインパクトです。
組織変革に立ちはだかる4つの壁
データ・ドリブン経営を目指すとぶつかる4つの代表的な壁があります。
データの壁:データ活用の費用対効果が不明であったり、構造化されていないなどのデータ品質がこれに当たります。
課題を克服するには、優先順位をつけることが必要です。(要はTaskを明確にすることと捉えました)リソースの壁:アウトソースすることで、いわゆるレポートファクトリー化(実行を他者に委ねた状態であり、スピードも正確性も低い)となってしまい、かつ組織内にノウハウが残らないという壁があります。
克服には、デジタル技術を理解した「トランスレーター」が必要となります。自社ビジネスを理解している人がアナリティクスを学び、トランスレーターの役割を担うことが重要です。
#ビジネスを理解した社内DATA Saberを育成することが大事ですね。組織の壁:技術側とビジネス側の溝が大きく、部門ごとで取り組みが終わる例が多発しがちです。
解消するには、各部門の活動を洗い出し、見える化して管理していくことが必要とのことです。マインドの壁:データ・ドリブン経営においては事実に基づいて意思決定を行うべきであるが、部下は上司にお伺いを立て、上司も経験則に基づき指示を出すといった従来プロセスからの脱却ができない=データ活用ができていない状態のことを言います。
対応には、トップから現場の人材に至るまで継続的な教育が必要です。
これを見てDATA Saberプログラムはこれらの課題に切り込む取り組みだと改めて思います。社内でのDATA Saber育成は、自社のデータ・ドリブン経営推進に間違いなく寄与すると思いましたので、私も引き続き研鑽し、社内で新たなDATA Saberを育てていきたいなと思いました。