りゅうじ

DATA Saber(DATA Saber Bridge 2nd)|中小企業診断士(2…

りゅうじ

DATA Saber(DATA Saber Bridge 2nd)|中小企業診断士(2013年登録)|情報工学修士(機械学習) 読書(主にミステリー)、Tableau、スキー、アルバルク東京が好きです。 Xアカウント@ryu0956

マガジン

  • データ分析系書籍紹介

    データ分析に関連する書籍の紹介ブログをまとめています

  • DATA Saber関連

    DATA Saber認定に関するTableau Tipsや振り返りをまとめています。

最近の記事

【書籍】日本の人事を科学する

本日は、「日本の人事を科学する」という書籍を紹介します。 著者の大湾秀雄さんは、東京大学社会科学の教授で、人事情報活用研究会を主宰されています。 本書では、なぜ人事データ活用が必要であるか、今後の発展はどうなるか?といった概念的な話だけでなく、女性活躍や定着率の向上、中間管理職の貢献の測定といった具体的な事例が紹介されています。 人事部の方がデータ活用をするにあたってぶつかるであろう統計的な問題が具体例とともに示されており、統計知識がなくてもデータ活用・統計活用のイメー

    • 書籍:奇跡の社会科学

      ピープルアナリティクスを勉強する中で、データ分析の方法として社会科学の考え方が使えるとのことだったので、入門書を調べて「奇跡の社会科学」という書籍を購入してみました。 本書は、Amazon評価4.6(2024年5月現在)と高いですが、社会科学の古典を解説している箇所と、それをベースとした著者の意見があることに注意が必要そうです。(政治批評が入っているため、賛否分かれそう) それを差し引いても、社会科学の古典解説としては極めてわかりやすく、入門書としては良い選択だったと感じま

      • TableauTips:ラベルの色を凡例に合わせる

        複数のバリューをグラフ化し、ラベル表示した場合、どのラベルがどのバリューに対応しているかがわからないケースがあります。 そんな時に、ラベルの色を凡例に合わせるTipsが使えます。 これはカジュアルVizつくりまShowやビジュアル表現トレーニングでもよく出てくるTipsですが、簡単にまとめます。 結論:ラベル→フォント→マークカラーの一致で、判例とラベルの色が合わせられる ラベルを設定する際に、フォント→マークカラーの一致 を選択することで、簡単にラベルと判例の色を合わ

        • 書籍紹介:企業価値創造を実現する人的資本経営

          本日は、人的資本経営に関する書籍を紹介します。 ピープルアナリティクスの勉強をする中で、重要キーワードである人的資本経営について押さえておきたく手に取りました。 人的資本経営とは 人的資本経営というのは、人材を「資源」ではなく「資本」としてとらえ、最適な投資により最適なリターンを生み出す経営のことをいいます。 これまでの考え方との違いについて、本書から抜粋します。 人の生産性は「変数化」しており、人材への投資によるレバレッジが大きくなっています。 人的資本開示の重要性

        【書籍】日本の人事を科学する

        マガジン

        • データ分析系書籍紹介
          10本
        • DATA Saber関連
          23本

        記事

          【データ分析系書籍紹介】ピープルアナリティクスの教科書

          人材マネジメントの重要性が高まっている昨今において、「ピープルアナリティクス」は高い可能性を秘めており、一方で、難度の高いデータ活用領域だと思っています。 そんなピープルアナリティクスの入門書(と思われる)、「ピープルアナリティクスの教科書」という書籍を紹介します。 ピープルアナリティクスの教科書 組織・人事データの実践的活用法 | 一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会, 北崎 茂 |本 | 通販 | AmazonAmazonで一般社団法人ピープルア

          【データ分析系書籍紹介】ピープルアナリティクスの教科書

          【データ分析系書籍紹介】デジタル競争戦略

          本日は、「デジタル競争戦略」という書籍を紹介します。 スイスのビジネススクールIMD教授であるモハン・スプラニアムが執筆した書籍を、NTTデータが翻訳しています。 418ページと厚めの書籍で、理論を裏付ける事例が多く示されています。 「訳者まえがき」と、巻末に掲載されているNTTデータ経営研究所の山口社長と著者の特別対談を読むことで、要諦がつかめる構成になっています。 特に面白いと思ったり、学びになった部分に絞ってまとめます。 データこそが新たな顧客価値を創出するため

          【データ分析系書籍紹介】デジタル競争戦略

          【データ分析系書籍紹介】 DATA is BOSS 収益が上がり続けるデータ・ドリブン経営入門(超おススメ)

          予想どおり更新をサボってしまいましたが、久しぶりに投稿します。 今回は「DATA is BOSS」を紹介します。 何度かNoteでも紹介していますが、自分がこれまで読んだデータ分析系書籍の中でも、出会えて本当に良かったと思える名著です。 著者は、一休の社長の榊淳さんで、データドリブン経営への切り替えにより一休の業績を伸ばし続けている凄腕の方です。 データサイエンティストでもあり経営者でもある榊さんが、データをどのように捉えているのか、データドリブンをうまく進めるにはどう

          【データ分析系書籍紹介】 DATA is BOSS 収益が上がり続けるデータ・ドリブン経営入門(超おススメ)

          これまでの投稿を振り返る(連続100日)

          Noteを書き始めてから100日、投稿数が100になりました。 誰に言われたわけでもないのに無駄に、試験前日も飲み会の日も休みの日も深夜残業の日も意地になって書き続けてみましたので、その感想を書いておきます。 よかったこと ・(データ分析・データ活用の領域に絞ることで)無理やり何かを書こうとすることで、アンテナが高くなる ・発信しようと思うと、用語が理解できていないことに気づく ・アウトプット=言語化により、記憶に定着する+ものごとがつながり始める ・ちょっとは人の役に立

          これまでの投稿を振り返る(連続100日)

          【データ分析系書籍紹介】データ分析人材になる〜目指すはビジネストランスレーター

          今日は、データ分析人材になる 〜目指すは「ビジネストランスレーター」〜を紹介します。 サラッと読め、失敗事例などから具体的なイメージも湧くので、データ分析プロジェクトの概要を押さえたい人に良いかと思います。 著者は、三井住友海上保険デジタル戦略室の方々です。 データ分析プロジェクトにおいて必要な要素とプロセスを5Dフレームワーク(後述)として体系化し、そのそれぞれのプロセスにおける失敗事例、成功に導くポイントをまとめています。 ビジネストランスレーターとは 本書のサブ

          【データ分析系書籍紹介】データ分析人材になる〜目指すはビジネストランスレーター

          データ・ドリブンによる事業成長はビジネスサイドが主導する

          データを整備し、分析の環境も分析できる人材が揃っていても、データ・ドリブンによる事業成長ができないケースは多くあります。 データ・ドリブン企業として著名な一休の榊社長は、その原因を「リーダーシップの欠如である」と言います。 どのような問題を解きたくて、その答えを使ってどう成長するかはデータ分析サイドに委ねるものではなく、ビジネスサイドが手綱を握っていく必要があります。 データ分析サイドは与えられたデータをきれいに分析することはできるかもしれませんが、結局どのような課題に対応

          データ・ドリブンによる事業成長はビジネスサイドが主導する

          改善のための分析軸に「顧客」を含めることの重要性

          データ活用による経営改善の鍵は、問題を分解して考えることにあります。 売上が低下している場合、その背後には様々な要因が潜んでいます。しかし、単純に売上の数字だけを見ても解決策は見つけられません。 そのため、売上の低下に至るプロセスを客数と客単価の両方から分解し、問題の本質を明らかにすることが必要です。 たとえば、売上が低下している場合、まず客数が減っているのか、それとも客単価が下がっているのかを見極めます。 その後、客数が減っている場合、新規顧客が減少しているのか、それと

          改善のための分析軸に「顧客」を含めることの重要性

          効果的なダッシュボード作成の3つのコツ

          Tableauのサイトでは、多くのベストプラクティスが公開されています。 「効果的なダッシュボードを作成するための10のベストプラクティス」というホワイトペーパーを参考に、3つのコツを紹介します。 1.誰が見るのか?を明らかにする ダッシュボードを作成する際に最も重要なのは、「誰が見るのかを明らかにすること」です。「誰が」というのは抽象的ですが、いかにその解像度を高めるかがポイントです。 以下のような観点で「誰」を捉えることで解像度を高めることができます。 ・どのくら

          効果的なダッシュボード作成の3つのコツ

          Ord2・脳を活かすVisual Analytics:DATA Saber認定までを振り返る⑧

          DATA Saber認定から約2ヶ月が経過しました。Ord2の動画を改めて振り返ります。 Ord2は非常に学びが多く、以前にまとめたときと重複してしまう部分はありますが、今の感覚でまとめてみたいと思います。 学びが多いので、複数回でまとめようと思います。 脳を価値ある領域に活用するためにビジュアル化することを、「筆算」に例えている点が面白く、 筆算の効用=脳を価値ある領域に活用する という表題でまとめます。 筆算の効用=脳を価値ある領域に活用する 2桁かける2桁の計算

          Ord2・脳を活かすVisual Analytics:DATA Saber認定までを振り返る⑧

          自己評価をどのように客観的に評価するのか

          3月、4月は人事評価の時期という企業は多いと思います。 評価には自己評価と客観評価があると思いますが、自己評価には個人差があります。 アンケートも同様かと思いますが、過小評価をしがちな人、逆に過大評価をしがちな人に加え、項目や質問形式によって回答が異なるようなケースにおいては、どのようにそのデータを解釈するのが良いのでしょうか。 できる限りKKDによらないデータ分析をするには、より多くの客観データを収集することや、データの補正が有効です。 客観データの収集 360度評

          自己評価をどのように客観的に評価するのか

          ビジュアル表現トレーニングで学んだTableau TIPS④(〜Capter2.8)クロス集計TIPS

          DATA Saber認定後、1日1Tableauを継続しています。その中で得たTIPSを共有します。 題材は「ビジュアル表現トレーニング」です。 まだ途中なので、Capter2.8までのTIPSをまとめます。今回はクロス集計表TIPSを集めています。 クロス集計表で色をつけるには、マークを四角に設定する クロス集計表で色をつけるには、マークを四角に設定します。さらに見やすくするために、透明度を高めるとみやすくなります。 集計や、場合分けによる色付けをする場合は計算式を

          ビジュアル表現トレーニングで学んだTableau TIPS④(〜Capter2.8)クロス集計TIPS

          ビジュアル表現トレーニングで学んだTableau TIPS③(〜Capter2.4)

          DATA Saber認定後、1日1Tableauを継続しています。その中で得たTIPSを共有します。 題材は「ビジュアル表現トレーニング」です。 まだ途中なので、Capter2.4までのTIPSをまとめます。 ヒートマップや散布図の縦軸、横軸の内訳をグラフ化することで、情報量が格段に高まる ヒートマップの上と右に、それぞれの縦軸・横軸の詳細を示すグラフを配置することで、情報量が格段に高まります。 散布図も同様で、縦横の分布をざっくり示しつつ、棒グラフでそれぞれの分布を

          ビジュアル表現トレーニングで学んだTableau TIPS③(〜Capter2.4)