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"人生"を描いてみた

こちらは作品の解説文です。作品に関心を持っていただいた方のみに読んでいただきたいので、一部有料にしています。興味を持ってくださった方は、読んだ後に作品の見え方が変化するところまで楽しんでいただければ嬉しいです。

作品

人生

きっかけ

今回描いた作品のタイトルは人生。きっかけはブルーピリオド14巻の村井八雲の言葉である。以下は主人公の矢口八虎が、八雲よりも恵まれた環境で育ったことに気づき、八雲を無意識に傷つけてきたのではないかと悔いるシーンでの八雲の返答である。

どこでどんなスペックで生まれるかは才能だろ

ブルーピリオド14巻P64

この言葉を読んだ私はまず「かっこいい!」と思ったのだけど、その後じわじわと「ん?スペックも才能ってことは何が才能なの?」と、訳がわからなくなってきた。

「才能」を新明解国語辞典で引くと「物事を理解して処理する、頭の働きと能力」と書かれている。八雲の言葉はもちろん辞書的な意味ではない。ではこの"スペック"は何を含んでいるのか、"スペック"が異なるとどんな違いがあるのだろうか。描きながら考えてみた。

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