GoPro10 画質劣化問題
今日はGoPro10にしてから画質が落ちた件について深堀、考察、そして解決していこうと思います。
今回はモトブログ撮影などをしない方には非常につまらない内容なのですが、モトブログをやってる方は逆にぜひ読んでみてほしいと思ってます。
ではいってみましょう!!
2022年の1月中旬、不調だった9のために新しく10を注文。そして使い始めました。
【9の不調の原因は本体ではなくマイクロSDカードの劣化でした】
でしばらくは何も感じなかったのですが、ある時を境にYouTubeへアップする動画の画質が悪いことに気づきました。
画質が悪いといっても、ブロックノイズなのか、全体的になのか?はたまたブレなのか?など色々あるのですが、とにかく
「なんか画質悪いな~」という感じ。
YouTubeにアップするとエンコードされるのでそのせい?
いや、でもそれなら今までもずっとエンコされてる訳で、突然画質が悪くなることはないし、YouTubeのエンコの仕方が変わったなども聞かないし。
う~~んなんでだろう?設定も大きくいじってない。
とまぁ原因不明のまま数か月が過ぎ・・・
「こりゃどうにかせんといかん!!」
と思ったのが北海道ツーリング動画。
全話を見てくれた方は感じたと思いますが、とにかく画質が悪い。
むかつくくらいに悪い。
きっと多くの視聴者の方も気づいたと思う、それくらいに画質が悪い。
一体原因はなんなんだ?本体がおかしいのか?
YouTubeがおかしいのか?
と色々悩んだ結果、今更ながら編集前の原本のデータを見てみたら・・・。
原本のデータ自体の画質が悪い。
なんで!?
9の時からさほど設定変えてないし、10になってからの方がほんの少しでも手振れ補正がよくなったり、センサーがよくなったりとかしたし、むしろ画質がよくなってないとおかしいじゃん!!
そしてそこから2ヵ月以上、色々模索し、悩み、とある結論にたどり着きました。
ですが現段階ではあくまでまだ過程の段階、大分煮詰めてはいるが、まだまだ実験段階でもあります。ですがその中でいくつか解明いたこと。
それは
原因は一つではない!!
ということ。
普段のツーリングの設定をまずは皆様へお伝え。
4K30fps
画角:SuperView【超広角】
HYPERSMOOTH:ブースト
SSは基本自動【NDフィルター時は120】
ISO:最小100 最大200【朝の暗い時は800】
カラー:ナチュラル
シャープネス:中
EV値:6月からは-0.5、冬場は±0
ホワイトバランス:自動
動画編集時に多少のグレーディング
大体いっつもこんな感じ。でも10に変えて途中からは滲み、ブロックノイズ、アスファルトのノイズなどが非常に悪い意味で目立ちすぎて見てられないレベル。北海道ツーは如実にそれが酷かった。
で色々検証、分かったのがいくつかの原因が複合、絡み合っているということ。それは・・・
HYPERSMOOTHとISOとカラーとマウント方法
複雑に絡み合ってるこの問題。一つ一つ解いていきましょう。
まずHYPERSMOOTH。簡単に言うと手振れ補正。
この手振れ補正って実は夜や暗い所では全く機能しないことを知っていたでしょうか?
この機能、光量がないとダメなので夜間撮影などでは効果は発動できず。
で光量を増やすにはISOの最大を上げればいいんだけど、これも上げ過ぎるとノイズ、白飛びがでてしまうので、どんなに上げても1600が限界・・・。いや画質に拘るなら800が限界だろう。
で光量を上げるもう一つがSS【シャッタースピード】なんですが、この辺はまあ自動にしてる事が多いので、勝手にGOPROの方で上げたり下げたりしてくれてるので今は一旦置いとく。
じゃあISOの最大を400か800に上げればいいのでは?
正解の一つではあるが、それだけでは解決しない。
実はこの手振れ補正。Goproの売りの一つではあるのだが、9から10になった時に更に手振れに強くなった。
で普段はブーストで使ってるので効果もMAX。
が知らない人も結構いるのだが、この手振れ補正って何パターンか強弱が選べるんですが、ブーストで使うと解像度が落ちる&画角が少し小さくなる。
【画面端を犠牲にして手振れ補正をかけているため】
そしてISO最大が低いため、光量が少なく手振れ補正が上手く機能しない・・・ブースト設定の手振れ補正で解像度が落ち、更に光量が足りず、そこに滲みとブレが加わってしまい4Kとは思えない画質になっていたのです。北海道ツーの時はEV値も脳死で-0.5にしていたのも大きい。
【晴れ曇り早朝関係なくやっていたので、それもまた光量不足に繋がった】
すなわちHYPERSMOOTHのブーストを辞めて標準か高に。
【スーパービューの時は高がないため標準】
ISO数は400~800をベースにする。
で少しは改善できると思う。もちろん晴天でお昼前から3時くらいは太陽が高いのでその時はISO最大は200でもいいし、NDフィルターを付けてもいいだろう。
カラーとグレーディング
グレーディングすると画質は少し劣化する。
あ、話は少し逸れるがGopro11では10Bitになったため、グレーディングによる画質劣化は解決傾向ある。
話を戻そう。10になってからはナチュラルで撮影。そこに少しだけグレーディングをしていた。だが9の時はずっとフラットだった。
これからはあまり強くグレーディングせずに、カラーはフラットに戻そうと思う。
マウント方法
最初10を買って、画質の劣化には察して感じなかったのだが、チェストマウントから顎マウントにしたら、滲み、悪いブレ、ノイズがでるようになった。
チェストマウントは身体全体で揺れを吸収できるため、Gopro自体に振動がいくことは非常に少ない。
顎マウントはモトブログで定番。自分は顎の真ん中の下に点けているがマウントパーツでやや延長してるせいか、知らず知らずに振動がいってる・・・。そんな気がするのだ。
現在マウントパーツを減らして実験中ではある。
最後に
シャッタースピードとNDフィルター
滲み、ブレ、白飛び、ノイズ、全てにおいて切っても切り離せないのがこの二つ。
短い撮影ならSSは細かく設定していいのだが、1日をかけて走るなら自動がいい。
太陽や天気、空の具合でいちいち設定変更していたら、本当に疲れてしまうしね('ω')ノ
もちろん撮影メインならそれでいいが、あくまでツーリングの合間の撮影ならそこまで肩肘張らずに撮影したほうがいい。
NDフィルターはGoproなら8、16、32の三つだが、32は本当に夏場の晴天【雲一つない】じゃないと使えない。軽い日陰でも黒塗りになってしまう。
で8か16かになるんだけど、安定は8。
8を付けるだけで結構満足いくレベルでモーションブラーもかかるし、色合い、光量も抑えられる。
意外と曇りでも問題なく撮れるのも◎
動画のジャンルがASMRなら16。
でもやっぱ晴天前提。
大晴天の日は16、それ以外は8って感じでやっていくと気が楽。
最後に
Goproを使いだして1年7ヵ月。カメラの事なんかこれっぽちも知らない人間がここまでこれたのは凄いと我ながらに思ってる笑
YouTubeもモトブログも常に進化、変化、成長がないと必ず停滞、淀んでいく。これからも定期的に自身をバージョンアップしていこうとこの件から学ばされた。
じゃあ今日はここまで!最後に煮詰めた設定を載せておきます。
したっけ('ω')ノ
4K50fps【まだ模索、だが関東で50Hzなので当分コレ、しっくりこなければ30fpsに戻す】
画角:SuperView【超広角、編集で端の歪み修正】
HYPERSMOOTH:標準【ブーストにしなくても問題なさそう。解像度&画角もこれで少しは修正され、バッテリーの持ちも多少改善されるか?】
SSは基本自動【NDフィルター時は100~200か自動。常に模索する項目】
ISO:最小100 最大200~400【朝の暗い時は800。画質向上のために200にしていたが、曇り時&午前10時くらいまでは400でいいと思う。】
カラー:フラット【少しだけグレーディングするのと、NDフィルターで色味が少しだけ変わるのでフラット固定。
ナチュラルとNDフィルターの色味変化は相性悪し。
シャープネス:小【大きな差はないが、流れる風景には小でいいかな?と】
EV値:6月からは-0.5、冬場は±0
ホワイトバランス:自動
動画編集時に多少のグレーディング
こんな感じ。夏の終わりから秋、冬で少しまた調整はかける予定。
後Gopro11でMAXレンズが4K撮影できるようになってたら買う予定。
なってなければ今回は見送り。
4K50fps
まずこれ。関東の周波数は50Hzだからそれを合わせるとGoproはfpsの値も変わってしまう。25fpsだとさすがにバイク走行はパラつきすぎかな?と思い、良い意味で素人目線で見ても綺麗と感じるように思い切って50fpsにしてみた。
周波数は合うので、店内で電気の点滅などは気にしなくていいし、60fpsほど不自然にヌルヌルじゃないので一旦はこれで行こうと思う。
画角:SuperView【超広角】
これは変わらず、ただ端の歪みは気になるため、補正で直す。