ベススタで飲む理由
アビスパ福岡の応援に、本格的にスタジアムへ通うようになって3シーズンほどになる。
その中で決めていることとして、基本飲食はスタグルで調達するということ。
Jリーグのチケットがそもそも安くはないし、スタグルも家族分買うとバカにならない。僕は長男と2人で行くケースが多いのだが、長男は食べるし、僕は飲むし(ハイボール3杯以上は確実に飲む)、2人で4000円以上は使う。
決して金にものをいわせているわけではない。ただ自分にとって、スタグルに金を使うのは、自分なりの「クラブを応援する姿勢」のひとつだと思っている。それにはひとつきっかけがある。
2シーズン前のとあるホームゲーム。いつもは福岡空港駅からベススタまで歩くのだが、その日は長男のサッカーの試合の後にかけつけて、キックオフまでギリギリだったので、空港からタクシーを拾おうとした。
が、流しではなかなかタクシーが捕まらず、時間は経過する。徐々にイライラし出したころ、ようやく一台捕まり、乗り込もうとするが「ご予約の◯◯さんですか?」と言われる。
誰かが配車したやつか…と、あきらめたところに、20代前半と思わしき、若いカップルがやってきた。彼らが配車したようだ。2人とも、我々も、アビスパのユニフォームを着ている。そのとき男の子の方から「ベススタすか?よかったら一緒に乗っていきません?」と声をかけてもらった。めちゃくちゃありがたい!ありがとう!と同乗させてもらう。
車内では、今日の試合どうですかねーなど、軽くアビスパの話をするも、ベススタまではあっという間。タクシーを降りるタイミングはすぐやってきた。
同乗させてもらっただけでもありがたいので、金は払わせて!と提案するも、配車アプリで決済は終わってるとのこと。んじゃ、1000円だけ払わせて!と渡そうとすると
いや、大丈夫です!そのぶん、スタグルで使ってください!
と言ってくれた。
それまでもスタグルは買っていたのだけども、自分より圧倒的に年下の子が提示してくれた「スタグルに金を落とすこともアビスパを応援するひとつ」という意識に、グッときた。
その場は甘えることにした。そして、その日はいつも以上に、スタグルにも酒にも、お金を投下した。(ベロベロになるほどに)
以降、自分の中で「スタグルを楽しみクラブを応援する」ということが、ある種肯定された部分があり、一観戦あたりの単価は確実に高くなった。
そろそろはじまる来シーズンも、ベススタでたくさん飲み食いしたいと思う。
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