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トヨタ、EV用電池工場(7/27)

(要約)
トヨタ自動車は福岡県にEV用電池工場設立を計画する。着工は25年、稼働は28年を計画。同県ではレクサスの生産工場があり、設立工場から40kmの位置である。本工場は生産子会社が運営する。レクサス車輛を組み立てる宮田工場は年間43万台を生産し、9割をアジア・欧州へ販売している。トヨタは30年迄にEV350万台計画を立てており、既に姫路にはパナソニックとの共同出資会社の工場があり、また米国へは2兆円の投資を決めている。九州ではEVや自動運転に必要な半導体やセンサなどの生産拠点が集中している。TSMCやデンソーの合弁会社やソニーG、ロームの生産拠点がある。日本政府は蓄電池が経済安全保障上の戦略物資と位置づけている。

(考察)
生産工場の集中はEV生産や技術発展に貢献するだけでなく、九州地方の地方創生を促進する。TSMCの熊本工場は待遇の良さが目立った。地元の物価で生活しながら、高い水準の給与がもらえればQOLは高い。米国の大統領選挙によって対中規制強化が左右され、日本の製造銘柄の株価が変動しているが、全世界的に半導体、EV、脱炭素関連のエネルギー産業は確実に伸びる。国内でサプライチェーンが完結するよう体制を整えるべきだ。

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