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友達は、作るものではない。なぜなら…

   僕には友達と呼べる人がいない。昔から居ない。頼れる先輩はいた。仲良く話せる人もいた。だけれど、それが友達かと言われるとわからない。今やその彼らとも疎遠になってしまった。僕はいつも1人だ。1人は気楽でいいという人がいる。それはかなり強がりではないだろうか。

  友達を作るぞ!と頑張ったことがないので、努力不足だと言われればそうかもしれない。仲良くするために他人と話を合わせたり、よく分からない話に相槌を打ったり、わからない場所に一緒に行くことが友達の条件なのであれば、僕は友達なんて要らない。疲れるだけだ。かと言って僕のやり方に合わせて!とも思わない。それぞれに好きなことをやればいいんじゃない?それを許してくれる人が居なかっただけだ。

   それぞれで好きなことをやる関係なら一緒に居なくてもいいよね?っていう価値観が今ほど一般的ではない時代。今ではそれもアリという風潮。それが時代の作った幻想だったと気づくのが遅かったように思う。僕はついに友達とは無理やり付き合うものだと決めつけて、友達は僕の人生から要らないモノとして無惨に切り捨てられた。

  だが、1人でいたい訳では無い。なぜなら、1人で出来ることには限度があり、歳を取れば取るほどその色合いは色濃くなってゆくからだ。つまり、1人で居ることに飽きてくる。そこで僕は人生のパートナーが欲しくなった。人生を共に歩んでくれる優しい人なら誰でもよかったのである。もちろん、異性だょ?これはある意味で失礼な言い方だろう。だかまぎれもない僕の本心だ。

  誰でもいいから僕と一緒に暮らしませんか?という求人募集を出したわけである。その求人募集に応募してくれる人がいれば誰でも迎えようと心に決めた。そのほうが何百倍も楽だからだ。何と比べて?それは、僕が好きになった人に僕と一緒に暮らしてもらうというゴールである。今こうして言葉にすると、なんて酷い話だ。

   しかし、僕は本気だった。本気だったので、応募してくれる人は僕が嫌でない限り受け入れるつもりだった。そもそも僕は選ぶ側の人間ではない。選ばれる側の人間である。選ばれる人が偉そうに条件を言ってせっかくの申し出を断るほど、僕は厚かましくないつもりだった。

    結論から言えばこの方法論は成功した。予想以上の理想的な結果をもたらしたと言っていい。なにせなんの不満もないからだ。むしろあの時決断してよかったとすら思う。そうやって言うと、「本当にそれで良かったのか?」と聞きたくなる人もいるかもしれない。だが、繰り返すが僕には他に選択肢はなかったのである。

   そしてよく言われるもうひとつの事が「本当に好きな人が出来て、変なことになるんじゃないの?」である。だが、この点も心配はいらない。僕は他人にいい意味でも悪い意味でも期待していないのである。ましてや、今更異性に何を期待するというのだ。期待したいのは僕の将来であって、他人の、それも異性のあれやこれやには全く興味が無い。僕が僕のことを好きになることはあっても、他の誰かを求めて、蛹が蝶々になるように、他力本願で変身したいなどと僕は思わない。いつだって答えは僕の中にある。その答えを見つめるために必要なのは瞑想であり、自己を見つめる時間である。他人ではない。

   友達とは高め合う存在だという。ならば、僕は推しがいればいい。それは吉田直樹氏であり、植松伸夫氏である。坂口博信氏は…違うな。あの人は違う。創造主だ。推しではない。僕は彼らのようになりたい。彼らのように自らに与えられた課題を真っ向から取り組むような人生を歩んでいたい。今がそうでは無いとは思わない。そして、彼らに心酔して、ゲームの世界に足を踏み入れたい、とも思わない(こともないけど)。僕は大好きな音楽の1番を探す旅人だ。僕の、理想の僕の外側を求める旅に、オンラインゲームがあるだけだ。本当ならもっとリアルに色々服を着たい。あんな服やこんな髪型をしてみたい。…なんて。そんなことをおいそれと許してくれない世の中であることは痛いほどわかる。だから、僕はいつもエオインして、理想の自分を今日も模索するのだ。それは、なりたかった理想の自分(外側)なのである。繰り返すが、その旅に他人は必要ない。ただ、僕の隣を歩いてくれる人大募集チラシに応募してくれたあなたはこれからも大切にします。それはオンラインゲームの僕のパートナーだから。僕は選ばれる側の人間である。せっかく僕を選んでくれた人は大切にしなくてはいけない。僕が友達と呼べるのは、彼ら彼女らだけだ。これまでも、これからも。

ムジカでした•*¨*•.¸¸♬︎

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