ぬけだせない。
ぬけだせない。苦しみから。
ぬけだせない。この闇から。
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抜け出す。とはどういうことか。
土の下でずっと耐え忍ぶセミの幼虫。
自分の殻を破って上へ、上へ。
初めて見る外の世界は輝いている。
輝きに満ちている。
輝きはすべてを肯定してくれる?
努力を。肯定するだろう。
いままさにこの位置に立っていること。
それが何よりの証拠だからだ。
でも。同時にそれは過去には戻れないことを
強烈に示唆している。輝き。それは
私を蝕む、強すぎる光。光はエネルギーであるのと同時に、浴びたものに対して強力に反応する力だ。強すぎる光は、強すぎる影を作り出す。影。影を求める欲求。日陰に逃げたい。昔、光のない世界はとてもとても暖かく心地よかった。光のない世界に、還りたい。
光を浴びたものの願い。それは闇への回帰かもしれない。
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矛盾している。不安やいらだち。そこから抜け出すことに成功したものは、闇への回帰を求める。これは自然の摂理。万物の答え。それは、本当に求める価値のあるものだったのか。抜け出したいという欲求は、抜け出した先に何があるのかを知るためだけの尊い犠牲である。ならばもし、抜け出した先に強すぎる希望(絶望)があると分かっているとしたら、それでもなお、抜け出したいと願うのだろうか。知らないことを知らなままに終わる人生より、失敗だらけでも知らないことを知って後悔する人生の方がマシ。そう思ってここまで来た私である。確かに経験は増えた。経験しなければ分からないことはたくさんあった。それでもし、過去の私に助言できるのであれば、わたしは過去の私に何とアドバイスすればいいのだろう。
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何もしないで後悔するくらいなら、失敗して後悔したほうがいい。そう思っているね?その問いに対する答えはこうだ。その通りだ、と。何もしないで終わるよりは有意義だと断言しよう。だが、ここでひとつの提案がある。提案というより、アドバイスだ。こう考えてみることはできるかい?挑戦することに価値はある。だが、挑戦できる回数は限られているという事実だ。そして、挑戦も失敗も有限であるという真実についてである。そこからどんな仮説が導かれるだろう?そのひとつを教えよう。挑戦回数に上限がある。ならば、挑戦する分野はなるべく絞った方がいい。なぜならその方が失敗を次に生かせるからだ。失敗を次に生かせるとどうなる?成功しやすくなるのである。成功すればあなたの望む未来が手に入りやすくなるのではないか?ただし、どこかひとつの成功を手にするからには別の成功は諦めてもらうことになるだろう。別の可能性は捨ててもらいたい。別の可能性がどんなに魅力的な選択肢であってもそれは叶うはずのない幻として君の目の前で消えるだろう。それは幻として見ている分にはいい。だがそれを現実のものにしようとすることは遠慮願いたい。なぜならばそれは有り得ない現実の君だからだ。有り得ない現実のものを手に入れることは不可能である。限りなく近づくことはあっても、手に入れることはできない。ではもしそれでもその新天地を目指すとするとどうなるのか?その時は、今の君が滅亡する。どうしようもなく、すべての君が崩壊すると理解してくれたまえ。株の取引をしたことがあるかい?そう、君の好きな株取引だ。それに例えると分かりやすいだろう。今自分の資産を増やそうとして、別の資産に投資することは愚の骨頂である。調子が良い時の株は買い増すだろう?逆に調子が悪ければ?正解は長期ホールドである。つまりそういうことだ。今君が持っている資産こそが今の君に最適化された資産である。それを増やそうとすることは自由だ。そのための努力を無駄とは言わない。だが、動き出して君は気づくだろう。今ある資産は自分の才能や努力で手に入ったものでは決してないのだということを。金は天下の回りもの。つまり、君の周りの誰かの助けによってもたらされたチャンスである。それを手にすることが出来た君は君がすごいのかい?ちがう。それを君に与えてくれた周りの人達がすごいのだ。周りの人達がいまそうあるからこそ、君はその資産をいま手にすることが出来ている。1人で生きているという訳では無いというのはそういうことなのだ。
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ぬけだせない。苦しみから。
ぬけだせない。この闇から。
抜け出したのに。この苦しみから。
抜け出したさきで、闇を渇望するなんて。
人は1人で生きていない。
周りがいて、私がいる。
今私の周りにいる人たちが優しいのは
君が周りの人に優しくしてきたからだ。
もしもそうでないのであれば、
それは君が周りの人にキツくあたってきたという証拠である。
私たちはどこにも行けない。
それは絶望のように響くかもしれない。
しかしそれは周りのいろんな支えによって
ゆったりとした揺りかごに乗せられているからである。それはぬけだせないのではなく、
守られているのだ。その守りの下には
もっと恐ろしい暗く黒い闇が広がっている。
大切にするということは、人にやさしくいることだ。人にやさしくいることというのは、自分の中に闇を抱えないということだ。
自分の安寧の上に周りの幸せがあり、
周りの幸せのさきに、明日の私の安寧がある。
君はいつもそれを気づかせてくれる。
愛をくれる。目に見えない毛布で
わたしを包んでおくれ。
わたしは最後の一瞬まで
この命を友達の君に捧げよう。
MUSICAでした•*¨*•.¸¸♬︎
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